こんにちは。中小企業診断士のマスミです。
今日は営業にとって欠かせない笑顔について話したいと思います。
笑顔?まあ大切なのは分かるけど、あまり気にしたことなかったな~
なんですと!!!
そりゃあ、りんはゆるふわなほんわかイメージで警戒心を持たれないでしょうが、普通の人間は笑顔か笑顔じゃないかでいろいろ違いがあるんですよ。
そうなんだ~、人間て大変だね。
(良かったゆるふわなかわいい犬で)
笑顔は印象を良くしたり、警戒心を解いたり、お客さんとコミュニケーションをとる上でとても大切なことは皆さんお分かりかと思います。
ですが、実際にできているでしょうか。どれだけ笑顔に威力があるか理解しているでしょうか。
ということで今回は、笑顔がとても苦手だった私が笑顔の練習をしてどれだけ変わったか、という体験談も交え、笑顔の効果と練習の仕方をお伝えします。
え、マスミって笑顔苦手だったの?
そうだよ。毎日こんな顔して生きてたよ。
- 笑顔がもたらす効果
- 笑顔が必要な場面
- 笑顔の練習の仕方
笑顔が自分にもたらす影響
一般的に笑顔の効果としては以下のようなことが言われています。
- ストレスを和らげ免疫力を上げる
- 自律神経を安定させ、興奮や不安を抑える
- 血行を良くし、脳を活性化させる
- 鎮静作用のあるホルモンの分泌が増え、痛みを和らげる
これらは、自分が笑顔になると得られる身体的なメリットとも言えますね。
ちなみに私はプレゼン発表など、人前で話す時に緊張しやすいのですが、そんな時は話す前に思いっきり笑顔を作っています。自分が強ばった表情をしていることで緊張が増すんですよね。
リラックスし、緊張を和らげる効果はあるので、同じような人は試してみてください。
笑顔が相手に与える影響
では続いて相手に与える影響です。笑顔の人を見るとどんな印象を持つかを考えると分かりますね。
- 好印象を与える
・優しそうに見られる
・明るそうに見られる
・自信がありそうに見られる
・余裕がありそうに見られる - 安心感を与える
・話しかけやすくなる
・肯定的に話を聞いていると思われる
・機嫌が良いと思われる - 場の空気を和ませる
・相手も笑顔にする
こんなにいっぱいあるんだね~
そうでしょそうでしょ。
笑顔にするだけでこれだけの影響があるんだよ。
①の好印象を与える、というのは説明しなくてもお分かりかと思いますが、具体的には上記のような印象を与え、お客さんと信頼関係を築きやすくなりますね。
②の安心感を与えるは、特にヒアリングや情報収集で効果を発揮します。警戒心を持ったままだと話そうと思わないですからね。
そして笑顔で話を聞いてくれる人には好感を持ちやすいですよね。ですから①にもつながるんですね。
③については、②に関連しますが、笑顔は話しやすい場の空気を作れます。無表情の人たちの中に、あなた一人が笑顔だったとしても、笑顔は伝染するので、笑顔の人が増えます。そうやって笑顔で話せる雰囲気を作ることができるんですね。
ひとりでも空気を変えられるんです。
このように、笑顔にはとてもたくさんのメリットがあります。
そして、これらから自然とあなたの下に人や情報が集まってきて、ビジネスがうまくいくようになっているんですね。
マクドナルドでは『スマイル0円』と書かれているのは有名ですが、実際にはそのスマイルにはとても大きな価値がありますね。
たしかに。。店員さんの笑顔の無いお店は行きたくないよね。
笑顔の難しさ
あなたは自分がデフォルト(普通の時のこと)でどんな顔で話をしているか知っていますか?
え、そう言われると、どんな顔してるか分からないかも・・・
実は、笑顔で話している気になっていても、実際は無表情で話していることは結構あります。
自分で思っているよりも自分の顔は笑っていないんです(笑)
写真を撮る時に、笑っているつもりでもひきつった顔になっていたりしませんか?
わ、わたし。。
(普段から、笑顔でいること話すことが当たり前になっている、そんな笑顔が素敵なあなたは読み飛ばしてください)
もし可能であれば、電話している時に目の前に鏡を置いて見てみてください。自分が思っているより笑っていないのが分かります。
まあ面白くも無いのに笑えないですよね。仕事の話だと、真剣に話す、聞くということをしていると真顔になっていることが多いのです。
ただ、真面目に聞いていても、こんな無表情だと好意的に聞いているのか、不満に思いながら聞いているのかが分からないんです。
これ真剣にまじめに機嫌よく聞いてる顔。
え、そうなの?めちゃくちゃ機嫌悪そうだけど・・・
サービス業でアルバイトをした経験がある人はお分かりかと思いますが、お店では笑顔で接客するよう指示されます。
私も長年飲食店でアルバイトをしていたのですが、全く笑顔を意識せず接客していたので、当時の店長から
マスミさん、仕事は問題ないんだけどさ・・笑顔にできる?
そしたら時給50円上げるから
と言われたことがあります。(ゆるわださん、飲食店ってどうなの・・という意見は無視します)
私としては、真顔で機嫌よく接客していたのですが、それだけでは足りなかったのです。
そして、どこかお店に行くたびに店員さんの顔を見てみると、やはり気持ちよくやりとりできる人は笑顔で会話している人だと気付きました。
ただ、恥ずかしいんですよね・・・しかし(そこは時給50円アップのため)よいサービスのために恥ずかしさを乗り越え、自分は女優だ、と思って笑顔で優しい店員を演じて接客をしました。
ということで、ここでお伝えしたかったのは「自分が思っているより笑顔にはなっていないかもよ」ということです。
今一度確認してみてください。
レベル別笑顔の練習方法
笑顔と言っても、いくつか段階がありますので分けて考えてみましょう。お客さんと面談しているところをイメージしてみてください。
どれもやろうと思えばすぐできることなのですが、レベルが上がるほど、意識的に行わないとできないことです。
どこまでできているでしょうか。
- レベル1 会ってすぐ雑談する時の顔が笑顔
- レベル2 挨拶の時の顔が笑顔
- レベル3 相手が話している時に笑顔で聞いている
- レベル4 自分が話す時に笑顔で話している
ではこのレベル別にどうやって自然な笑顔を身に付けていけばいいか、練習方法をみていきましょう。
レベル1 会ってすぐ雑談する時の顔が笑顔
一般的には挨拶をして、最近はどうですか?や今日は暑いですね?など何かしら雑談をすると思います。
この雑談自体が場を和ませるためにやっているので、ここで真顔だったら元も子もないですね。
相手はお客さんであるという認識があればおそらくほとんどの人は無意識に笑顔になっているはずです。
この時の笑顔は、「にこやか」なイメージです。
もしできていないかもしれない・・と思ったら、訪問前に鏡を見て笑顔になってみましょう。そうすれば心も落ち着いて、穏やかな気持ちで自然に話に合わせて笑顔になれるはずです。
レベル2 挨拶の時の顔が笑顔
挨拶は習慣になっていると思うので、おそらく挨拶する時の顔もいつも同じ表情でしょう。
会った瞬間にパッと笑顔になって「おはようございます!」と明るく挨拶をする人に好感を持たない訳がないですよね。
お客さんのところに行った時だけでなく、日ごろから社内でも意識すると、毎日のことなので定着しやすいです。
自分が笑顔かどうかは、相手の反応を見れば分かります。挨拶をして、相手もにこやかに挨拶を返してくれたらOKです。
笑顔の挨拶を続けていると、挨拶した後に話しかけられたりするので効果を実感できるはずです。
レベル3 相手が話している時に笑顔で聞いている
ここから、意識を継続することが必要になってきます。
話の内容にもよりますので、顔は使い分けてくださいね。
(私は以前、クレーム対応でお客様宅に伺った時、少しでも場を和ませようと笑顔で話を聞いていたら、「笑いごとじゃないんだよ、こっちは!」と怒られたことがあります(笑))
お客さんが自分のことや会社のことなどを話してくれている時、真剣にメモを取って聞くという方法もあるとは思いますが、真顔で聞いていると変なことを思われていないかと不安になる人も多いです。
特に男性はじーーーっと固まって聞く人が多いです。それだと話しにくいので、表情はほほ笑む程度で良いので、うなずきながら聞くことを意識しましょう。
できているか確認するには、これも相手の反応で分かります。
相手もにこやかに話していて、調子よく、聞いていないことまで話してくれるようになっていたらできています。
あとは、今はZOOMの打合せも多いと思うので、自分がどんな顔で聞いているか確認できますね。とても便利です。
情報収集したい時に効果を発揮しますのでぜひ微笑みとうなずきを意識してみてください。
レベル4 自分が話す時に笑顔で話している
これは、相手が誰かや場面によって難易度が変わってきます。
友達と話している時、楽しかった話であれば自然と笑顔になっているでしょう。ただし今回はビジネス上の話なのでそれとは別です。
訪問先で何か提案をしたり、お客さんの話を聞きながら質問したり、講習会で講師をしたり・・そいういった場面では表情が硬くなってしまうことがあります。
質問の内容や説明しなければならないことに意識が向いているので、顔がおろそかになりがちです。
そうなんです。話すのにいっぱいいっぱいです。
ただ、こんなかたい表情で話をされても相手も緊張してしまいます。ですから、うまく話すことを意識する前に先ほどの私のプレゼン前の時のように、いったん笑顔にしてから話す方が結果的にリラックスしてうまく話せます。
ポイントは、まず顔から入ることです。
私の実体験では、笑顔でいることを意識していれば、落ち着いて話すこともできると感じています。
そして話している時は口元を意識できないので、目を意識して笑顔にすることです。
実はどの笑顔でも言えることなのですが、口角を上げて笑おうとするのではなく、目で笑おうとすると自然に笑顔になれます。
この時も確認方法は相手の反応です。
相手の表情がにこやかだったら、自分が笑顔で話せています。Zoomであれば自分の顔を確認しながら話すこともできますし、録画して見直すこともできます。
録画を見るのは拷問ですが、自分の話し方のクセや体の動きなども分かるので気付くことは多いです。
拷問ですけどもね。。(笑)
笑顔だとこんなに変わる!
これは私の実体験です。
何を隠そう私は
怖そう・・
怒ってる?
などと散々言われる人生を送ってきました。
(怒っていないですし、ちょっと口が悪くて、ちょっと思ったことをハッキリ言うくらいなので怖くないんですよ。)
それから紆余曲折あって、笑顔はとても大切だと気付いたんです。
話せば1万字を超すので割愛しますが、仕事だけでなく、笑顔の印象のある人になりたいと思ったんですね。
コロナでマスク生活になってからは、常に口角を上げた状態をキープできるようマスクの中で練習しています。
オンラインの打合せでは自分の顔が見えるので、笑顔で話す練習をしています。
まだいつもできているとは言い難いですが、そんな甲斐あって、ここ最近では
穏やかそう
安心感ある
などと言っていただくことがありました。昔の自分からは想像ができないですね。
(笑顔のおかげもありますが、環境変化などもあって本当に性格が丸くなったのもあります)
そして、自分の印象が変わると、明らかに話しかけられることが増えました。新しく担当となったお客さんとは、関係を構築するまでの時間が早くなりました。
笑顔で話を聞いていると、気持ちよくいろんな話をしてくれます。そこからニーズが分かったり、新しいアイディアにつながったりします。
このように、笑顔でいることを意識するとしっかりと仕事にも良い影響が出ます。
ですから、ぜひ笑顔を意識して生活してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
では今日お伝えしたことのまとめです。
笑顔の効果
- ストレスを和らげ免疫力を上げる
- 自律神経を安定させ、興奮や不安を抑える
- 血行を良くし、脳を活性化させる
- 鎮静作用のあるホルモンの分泌が増え、痛みを和らげる
- 好印象を与える
・優しそうに見られる
・明るそうに見られる
・自信がありそうに見られる
・余裕がありそうに見られる - 安心感を与える
・話しかけやすくなる
・肯定的に話を聞いていると思われる
・機嫌が良いと思われる - 場の空気を和ませる
・相手も笑顔にする
レベル別笑顔の練習の仕方
- レベル1 会ってすぐ雑談する時の顔が笑顔
→訪問する前に笑顔にしてから、にこやかに - レベル2 挨拶の時の顔が笑顔
→パッと明るい笑顔の挨拶を社内で毎日意識する - レベル3 相手が話している時に笑顔で聞いている
→微笑んでうなずきながら聞く - レベル4 自分が話す時に笑顔で話している
→顔から意識する
→目で笑顔を意識する
私は笑顔でいることは、仕事だけでなく、人生を変えるくらい威力のあることだと思っています。
笑顔は意識をすれば誰でもできます。ただ意識が逸れてしまって、できない、苦手となっているだけです。
ですから、今できていないなと思う人は、ただ意識をする、それだけなのでやってみてください。
きっと嬉しい変化が起こるはずです。
私もまだまだなので、自然な笑顔で話せる練習を続けていきます。
ではまた!