営業歴10年の中小企業診断士のマスミです。
今日は営業マンの見た目や好感度について考えてみたいと思います。
見た目が9割なの?
あ、いえ、そこまでは言っていないです。。
まあしかし9割とまではいかないにしても、営業や接客をするなら見た目はとても重要です。
営業として優秀な人は、営業スキルや知識があること以前に、「この人から買いたい」と思ってもらえる何かを持っていることが多いです。
そこには見た目の印象もとても影響しています。
ということで、今回は特に女性から見た営業マンの見た目やマナーなど、印象を左右する部分について考えてみたいと思います。
ぴえん…私自信ありません。。
大丈夫です!努力で改善できる話ですのでぜひ参考にしてみてください!
そうなんですか!!
じゃあがんばります!!
注)そういうお前の見た目はどうなんだ、という声は完全に無視して書いていますのでその点ご了承ください。
私も努力します。。。
- 営業にとってなぜ見た目が大切なのか
- どんな見た目が好まれるのか
- 好感の持てる見た目になるためにどうすれば良いのか
なぜ見た目が大切なのか
見た目は第一印象に大きく影響し、その第一印象が良ければ後々の商談にもつながりやすいですよね。
特に女性は感情で判断することが多々あります。単純に営業している人が好きか嫌いかで買う買わないを決めたり、その時の気分で判断を変えたりする人もいます。
女性と男性の考え方や感じ方の違いについて気になった方はこちらの記事をごらんください。
営業マンとしては、結果的には、どれだけ顧客のニーズをくみ取って良い提案ができるかや、日々のやりとりがスムーズにできるかなどが成果に結びつく要素ではありますが、まず入り口として話を聞いてみようと思ってもらえなければ何も始まりません。
ですから、まずは好感を持ってもらい、話を聞いてもらいやすくするためにも見た目は重要になってきます。
見た目の印象の影響については「メラビアンの法則」や「ハロー効果」について聞くことがあると思うので、触れておきますね。
メラビアンの法則
メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアン氏が提唱したもので、コミュニケーションにおいては、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%のウェイトで影響を与えるという心理学上の法則のことです。
話す言葉(言語情報)と話し方や口調(聴覚情報)、表情やボディランゲージ(視覚情報)が相手とのコミュニケーションにどれくらい影響を与えるかということですね。
実験を行って検証していますが、この実験では言語・聴覚・視覚のイメージが矛盾した組合せの時に、どの情報が優先されるか調べたものです。
矛盾した組合せというのは、例えば笑いながら叱るとか、しかめっ面をして褒めるとかです。
そんな時は、話した言葉よりも表情を優先して内容を認識されるというようなことを言っています。
↓こういうことです。
りんちゃんて本当可愛いね。すりすりして食べちゃいたいくらい。
く、食われる?!
褒められている気が全然しない!!
ただ、見た目や表情が良ければ言葉は重要ではない、ということではないので注意です。
伝える言葉だけでなく、どんな言い方でどんな表情で伝えるか、言葉と一致させることが大切です。
いくらいいことを話していても、暗い表情でぶっきらぼうに話していては、伝わるものも伝わらないということですね。
ハロー効果
ハロー効果とは、目立つ特徴があると、その印象に引きずられて別の部分の評価が歪められることを言います。
良い部分が目立つ人はその他の部分も好印象に見えたり、逆に悪い部分が目立つ人はその他の部分の印象も悪く見えてしまったりすることがあるということです。
面接をする時などに、目立つ特徴に引きずられて誤った判断をしないように注意しよう、というように使われることが多いですが、見た目の印象を良くすることで、仕事ができそう、信頼できそうと思ってもらいやすいという使い方もできますね。
うちの工場は清潔第一!
説得力ない・・・
このように、見た目と言っても顔やスタイル、服装以外にも表情や立ち居振る舞いなどを含めて「見た目が重要」としています。
ではどんな点に気をつけたら良いか、印象に大きく影響を与える見た目についてお伝えしていきます。
好感度を決める見た目の要素
好感度を決める見た目の要素は大きく次の2点です。
- 身だしなみ
- 態度や表情
それぞれみていきましょう。
身だしなみ
清潔感が一番
身だしなみで最も大切なのは『清潔感』です。これは営業マンに限ったことではなく、モテる男性の条件でもありますよね。
顔がイケメンかどうかということよりも重要です。
ま、清潔感のあるイケメンが最強だけどね
元も子もない・・・!
そうかもしれませんが、そもそも、清潔感がある人はイケメンに見えるという説もあります。雰囲気でイケメンは作れるということです。
顔だけでなく、スタイルに自信がない人も安心してください。清潔感があれば、太っていても「包容力がありそう」「やさしそう」という良い印象になるのです。
それくらい、女性にとって「清潔感」は大切なのです。
ではどんなところで清潔か清潔ではないかを印象づけているのでしょうか。
次のような点がないかチェックしてみてください。
- スーツやワイシャツがしわしわ
- ネクタイのカドが擦り切れている
- ベルトの穴が大きく空いている(ウエストサイズが変わって前の穴が大きく見えている)
- 靴のかかとが斜めにすり減っている、古びている
- 靴下に穴があいている、あきそう、かかとの部分がすり減っている
- ハンカチがしわしわ、もしくは持っていない
- バッグ、リュックが擦り切れている、合皮がはがれている
- 財布がくたくた、よれよれ、パンパン
- 体形に合っていない服(ぶかぶか、ぴちぴち)
- 手がガサガサ、爪が長い、爪が汚い
- 臭い(タバコ、体臭、口臭)※これは見た目ではありませんが..
- 歯が汚い(虫歯、欠けている、変色、黄ばみ)
- 顔がテカテカ(油ぎっている)
- 極端に姿勢が悪い
- ヒゲのお手入れをしていない(無精ひげ、そり残し)
- 変なところの毛が長い(鼻毛、眉毛、耳毛、指毛)
- 髪がぼさぼさ、油っぽい
どうでしょうか、当てはまる部分は無かったでしょうか。
そこまで気にしていられないと思ったかもしれませんが、多くの女性はこれらの事を一瞬で見ています。(たぶん)
少なくとも私は見ています。実際、上記の点はこれまでの私の経験をふまえてのことです。
そんなところまで見てるの?
怖~~!
そう言われると思いましたよ。
もう怖がられてもいいです。私の好感度を捨ててでも、世の営業マンに、「見られている」という事実を伝えて意識をして欲しいんです。
持ち物については、まだ機能的には使えると思っても、擦り切れたものはだらしなく不潔に見えるので、定期的にチェックして買い替えましょう。
ムダ毛については、若いうちはさほど気にならないと思いますが、年齢と共にいろいろな箇所に毛が生えてきます。
自分では見えない、気付かない部分もあると思います。パートナーがいれば指摘してもらうようにした方が良いです。いない方は定期的に鏡を見ましょう!
また、太っているから清潔感がないというわけではありませんが、やはり体形が与える印象は大きいです。程よく締まった体の方が清潔感を持たれやすく、女性ウケは各段によくなります。
太っている人、痩せすぎている人は体型を変えることも考えてみてください。健康にも良いですので。
最近私も太りぎみなのでダイエットします。。
やりすぎ注意
清潔感には問題がなくても、印象を下げてしまう場合についてお伝えしておきます。
- 個性の強すぎる服装
- ブランドのロゴがやたらと目立つ持ち物
- 強すぎる香水
個性的なことは必ずしも悪いことではありませんが、上記のようなやりすぎは第一印象としてはマイナスになるので、ほどほどにしましょう。
また、ブランド品、高級品は自分の立場に合ったものを身に付ける方が好ましいです。新卒の若い営業マンが100万以上する高級時計をつけていたらおかしいと思われます。
程よい香水は好感をもたれますが、強すぎると嫌われます。長く同じものを使っているとその匂いに鈍感になっていくので、ものたりないかな、ぐらいにしておく方が無難です。
さらに好感度を上げるポイント
さらに好感度を上げたいと思う場合は次の点を意識すると良いと思います。
- パーソナルカラーに合った色の服装
- 手をきれいに意識する
- 靴をピカピカにする
- ちょっとしたこだわりを持つ
『パーソナルカラー』という言葉を聞いたことがありますか?
女性にはだいぶ浸透している言葉ですが、その人の目の色や肌の色によって、似合う色の系統があるということです。
同じ青系のシャツでも、はっきりとした青の方が素敵に見える人と淡い色の青の方が素敵に見える人がいます。自分に合った系統を知って服装を選ぶと、爽やかに若々しく見えたり、印象を良くすることができます。
色の系統は、「春」「夏」「秋」「冬」の4つに分けられます。
ちなみに私のパーソナルカラーは「春」ですが、以下のように同じ赤系の服を着ても夏や秋、冬のカラーだとなんか変です。
まあこれはイラストなのでそこまでではないですが、、秋のカラーが特に似合わず、老けるので着ません。。。
パーソナルカラーについて気になった方はこちらのサイトが分かりやすいので見てみてください。
『【診断付き】パーソナルカラー診断で作るメンズコーデ術、徹底解説【診断付き】』
自己診断もできますが、自分だと分かりにくい場合もあるので、誰かに見てもらいながらやるといいかもしれません。ぜひ自分に似合う色を取り入れてみてください。
手については、男性が思うよりも見られています。名刺交換をする時もそうですが、男性の手が好きという女性も多いため、見られているんです!マイナビウーマンの調査では調査した約半数の女性が「手フェチ」と回答しています。
ですから、手はお手入れをしてきれいにしておいた方が得です。
靴をピカピカにするのは仕事ができる印象を強く与えます。モノを丁寧に扱い、大切にする印象も持たれますので、意識してみると良いと思います。
また、身に付けるものを選ぶ時は何でもいい、ではなく、ここがいいからこれを選んでいるというこだわりがあった方がかっこよく見えます。
ブランドを選ぶ場合、その歴史やストーリーを知った上で選ぶとおしゃれな印象が強くなります。服装にはあまりこだわりがないんだよね、という人もブランドの歴史などを一度調べてみると、興味がでて好きなブランドができたりすると思いますので、ぜひ試してみてください。
表情や態度
服装などの身だしなみも大切ですが、それ以上に表情や態度も大切です。
というのも、表情や態度の方がその人の仕事の仕方や人間性を表しているからです。
表情や態度については次の点を意識しましょう。
- 笑顔
- モノの扱い方
- 他人への態度
- 食事のマナー
笑顔
笑顔については、意識している方も多いと思いますが、やはり仏頂面では怖い印象を与えてしまいます。
人と接する仕事をしているのであれば、笑顔で挨拶や会話ができるようにしておいた方が印象も良くなりますし、安心して話をしてもらえるようになります。
笑顔で挨拶ができているかどうかはすぐ分かります。相手の顔を見てみてください。自分が挨拶した時に相手が笑顔になっていれば、きちんと笑顔で挨拶ができています。相手の顔は鏡です。
また、笑顔の印象の強い人はイケメン度が上がります。(マスミ統計)
イケメンと言われる人の顔を思い浮かべてみてください。笑顔の印象がありませんか?
自称そこそこなんだけど、イマイチイケメン扱いされないんだよな、とう人は笑顔ができていない可能性があります。
笑顔の威力は大きいですので、ぜひ自然にできるようになりましょう。
どれだけ威力があるかは、こちらの記事をぜひ読んでみてください。
モノの扱い方
清潔感にも関連しますが、モノを雑に扱う態度は印象を悪くします。友人の女性が、雑に床にバッグを投げている同僚男性を見てびっくりしたと話していましたが、そんなところも見られていますので気を付けましょう。
他人への態度
女性以外の人に対する態度、言葉遣いがとても悪い人がいます。女性本人には丁寧でも普段はこんな感じなんだと思われて印象を悪くします。他人への態度も見られていますので注意しましょう。
食事のマナー
始めから食事をすることは少ないかもしれませんが、会食などの時にあまりにマナーが悪いとやはり印象を悪くすることになります。
デートではないのでそれほど気を使う必要はありませんが、最低限、次のようなことはしないように気を付けましょう。子供の頃注意されましたね。。
- くちゃくちゃ食べる
- 口に食べ物が入った状態で話す
- 箸の持ち方が下手
- 箸でお皿を移動させる
- 箸で人を指す
まとめ
いかがでしたでしょうか。
そんなの当たり前だと思った方は女性の顧客から好感を持たれていると自信を持っていいのではないでしょうか。
ではこれまでのまとめです。
印象を良くするための身だしなみは『清潔感』が第一です。服装や持ち物のほか、身体のメンテナンスも影響してきますので、意識をしてみてください。
また、笑顔は何より印象を良くします。ぜひ自然に笑顔で会話ができるようにしましょう。
モノの扱い方、他人への態度、食事のマナーも見られていますので、これらも日ごろから意識をするようにしましょう。
ということで、いろいろお話しましたが、かくいう私も「それ、なってないよ」という部分も多々ありますので、精進していきます。共に頑張りましょう!
ではまた!