こんにちは。中小企業診断士のマスミです。
突然ですが、何で男ってこうなの?なぜ女ってこうなんだ!と思ったことはありませんか?
はい!あります!!妻には何も言えませんが、いつも思っています!!
今日は、そんな男女の違いについてのお話です。
男女の違いは「男性脳・女性脳」として『脳』に違いがあると言われていたりします。この点については、科学的根拠が無いとかあるとか、ハッキリ解明されてはいません。
しかし私たちは日常的に、男性と女性で考え方や行動の違いを感じていることはあるのではないでしょうか。
性の違いというより、個人の違いという側面ももちろんあります。ですので、私の場合は、男性だから女性だからと決めつけるというのではなく、どちらのどの特徴が強いかという見方をして相手を理解し、コミュニケーションをとるようにしています。
それによって、なんでこの人こうなの?!というイライラは減り、実際の営業でも成果を上げやすくなりました。同じ商品でも男女で響くポイントに違いがあり、それをふまえて説明を変えると良い反応を得られることが増えました。
ということで、この「男性脳・女性脳」についてどんな違いがあるのか、どうやって見分けるのか、どんな対応をしていけば良いのかというお話をします。
まず今回は、男性脳、女性脳の考え方やコミュニケーションの違いをお伝えします。最初に簡易診断もありますので、ぜひトライしてみてくださいね!
- もっと異性とのコミュニケーションをうまくとりたい方
- 営業やマーケティングでお客様の心理を理解したい方
- 異性の上司部下となんかうまくいかないと思っている方
- 異性にもっとモテたいと思っている方
男性脳・女性脳診断
ではまず最初にあなたが男性脳と女性脳、どちらの傾向が強いかを簡易診断してみましょう。次の質問に点数を数えながら答えてみてください。
何点になりましたか?
10点です。満点わーい!
(点数が高ければ良い、というものではないです)
お察しの通り、10点に近ければ近いほど男性脳が強いです。逆にマイナス10点に近いほど女性脳が強いです。0点付近の方は中間ですね。
び~社長はかなりの男性脳ということになります。
男性=男性脳、女性=女性脳と決まっているわけではないんですね。男性でも女性脳よりの方もいますし、女性でも男性脳よりも人もいます。ただ、割合としては15%程度くらいだと言われています。
どちらが良いということではなく、自分はそうなんだなと思ってもらえれば良いです。
ただ、偏りが大きい方は、反対の脳の方とは考え方や感覚が大きく違うということは言えます。日ごろから、「女ってわかんないよな~」とか「男ってなんでこうなの?」と思う場面が多いのではないかと推測されます。
記事の中では、男性は~、女性は~という言い方の部分がありますが、男性は男性脳が多い、女性は女性脳が多いという前提でお話していますのでご了承ください。
ルーツを知る
男性脳、女性脳ではこのような違いがありますが、そもそもこの違いは原始時代の生活がルーツだという考え方があります。
男性は狩猟を仕事としていたため、獲物を捕るための能力として、獲物との距離を測る空間認識力が高いです。今いる場所の方角が分かったり、地図を進行方向を上にせずに見られたりする人が多いのもこの能力が高いからですね。
人よりも早く獲物を見つけて捕ることを目的としているので、好戦的で競争心が強く、情報は独り占めという特徴があるのも納得できます。
一方、女性は集落で子育てを仕事としていました。そのため、周りと協力して、そのコミュニティの中でうまくやっていく必要があったんですね。
女性が協調性が高く、共有したいというのもこういったルーツからでしょう。また、子育ては子供の変化にとても敏感になるため、細かいことによく気が付きます。
このように、大昔の生活や役割をルーツと考えるとその能力や性格の特徴にある程度説明がつきます。
それが現代にまでつながっているのか、じゃあ農耕民族はどうなの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、特にルーツがどうかというよりは、今現在のコミュニケーション方法をどうしたらうまくいくかの方が大切なので、こんなルーツも関連するかもな、くらいに思っていただければと思います。
男性脳・女性脳の特徴
ではこれから男性脳と女性脳の違いについて説明していきます。
会話の違い
先ほど「脳」が関係している説があるとお伝えしましたが、左脳は言語、思考をつかさどり、右脳は直感、感性をつかさどる脳であることはご存じの方も多いと思います。
その脳をつなぐ脳梁という部分のが女性の方が太く、相互のやりとりがスムーズだという説で、それが会話の違いにも表れます。
男性脳は理論担当の左脳のみを使って会話することが多く、感情担当の右脳を使っていないので、会話する時に感情をのせて話すのが苦手です。
男性脳の人が無表情で話しているのは不機嫌なのではなく、こういった理由からです。論理的に根拠に基づいた会話が得意です。
女性脳は、右脳と左脳両方を使って話すので、感情をのせて表情豊かに話すのが得意です。
また、イメージを膨らませながら会話できるため、言葉になっていないことを想像して理解したり、色々浮かんだことを言葉にするので、話がどんどん広がっていきます。主語が無くても会話ができるのはこのためです。
女性同士の会話を男性が聞いていると、なぜそんな発想になるんだ、結論は何だ、これは会話なのか?などと疑問に思うことがあるのではないでしょうか。
競争・独占と共感・共有
先ほどのルーツにも関連していますが、男性脳は競争・独占志向です。人より優位に立ちたい気持ちが強く、上昇志向が強いという特徴があります。競争や戦いを好みますの格闘技やスポーツが好きなのも男性が多いですね。
自慢話も多く、優位に立つことが嬉しいので、みんなの前で褒められると喜びます。
一方で女性脳は共感・共有志向です。情報は共有して、共感してほしい気持ちが強いです。インスタグラムなどのSNSで情報を共有したり、口コミを参考にするのも女性の方が多い傾向ですね。
また、みんなと同じを好み、平等に扱って欲しいという思いが強いため、特別扱いをされていると妬まれやすく、大勢の前で褒められることを好まない人もいます。
女性脳はシェアするのが好きなので、レストランでは「ちょっとちょうだい」や「半分こしよう」と言いがちです。一方で男性脳は同じ感覚を持っているわけではなく、自分が食べたいもの頼んで自分で全部食べたいと思っていたりもします。ちょっとちょうだい、と言うと嫌な顔をする男性がいるのはこのためです。特別ケチという訳ではないんですね。
タテ社会とヨコ社会
男性脳はタテ社会とよく言われます。上下関係を重視しているので、立場が上の人の言うことは納得しなくても従うことができます。上司が言うから、というのが行動理由になります。
一方女性脳はヨコ社会と言われていて、上下関係よりも横のつながりを重視しています。会社では、上司の言うことに対して、なぜこの仕事をしないといけないんですか?と聞くのはたいてい女性です。
こんな違いがあるので、女性からすると、なぜ男性は上から言われたことを文句を言いながらも従うんだと思っていたりします。反対に男性は女性に対して、よく上司にそんなことを言えるなと思っていたりもします。
シングルタスクとマルチタスク
男性脳はシングルタスクです。シングルタスクというのは、一度にたくさんのことを同時進行するのが苦手で、ひとつひとつこなしていくタイプのことです。集中力が高く、集中していると周りが見えなくなりがちです。
締切ギリギリになるとものすごい集中力を発揮して一気に仕事を終わらせることができます。
女性脳はマルチタスクです。一度にたくさんのことを同時進行するのが得意です。料理を作りながらTVを見て、かかってきた電話に出て、、などということができます。
TVを見ながら奥さんが旦那さんに話しかけても旦那さんの反応が薄いのはシングルタスクだからです。奥さんはTVを見がら会話ができますが、旦那さんはTVを見るというひとつのことしかできないのです。
旦那さんがTVを見ながら目の前の洗濯物をたためないのも同じ理由です。そう考えると奥さんの日常のイライラも減るのではないでしょうか。
また、料理をする時、マルチタスクの女性脳は、料理を作ると片付けるを同時進行できます。料理が終わった時に使った調理器具の洗い物も終わっていることが多いですが、男性脳が料理をすると、料理が終わった時に洗い物が積まれていたりもします。料理を作ると片付けるを同時にするのが苦手なのです。
論理・データと感覚・イメージ
男性脳はデータを元に論理的、システム的に考えます。仕事の問題解決は体系だてて整理して考え、結論を導きだします。
※論理的とは、物事を順序だてて考えること、客観的に道筋が通っていることを言います。
物事の仕組みを解明するのが好きで、システムを理解することも得意です。数学が得意な人が男性に多いのもこのためですね。判断する時は根拠を求めます。
女性脳はさほど気にしていないですが、一度話題(議題)になったことの結論が出ないまま次の話題になるとモヤモヤします。
話にはオチが必要です。女性脳のオチの無い話を聞くと、何が言いたいんだ?それを聞いて何をすればいいんだ?などと考えてしまいます。
誰かのグチや悩みを聞くと解決策を考えようとします。しかし、この解決策を女性脳に話すことにより、「あなたは誰の味方なの?」などと怒られてしまうこともあります。この時の女性脳は、ただ聞いて欲しいだけ、「そうだそうだ、ひどいね、つらかったね」と言って欲しいだけの場合が多いからです。
女性脳は、論理的かどうかよりも感覚やイメージを重視しています。論理的であるよりも前に感覚や感情があるんですね。感情が落ち着いている時とそうでない時で判断が変わります。ですから、女性が怒っている時に論理的に説明をしても納得しません。この場合に必要なのは怒りの感情を納めることです。
どうやって怒りを納めるかというと、『共感』です。気持ちを分かってあげられなかったことを謝るとたいてい機嫌は回復するでしょう。
女性脳は直感で行動することも多いです。物を選ぶ時も感覚やイメージで選んだりします。なぜ選んだのかを聞くと、なんとなくや、よく分からないけど、などと根拠が無いこともあります。
言葉通りと察して欲しい
男性脳は、言われたことはその通り受け止め、忠実にこなそうとします。
何か仕事を頼むと、言われたことしかしないので、気が利かないなあ、と言わてしまうこともあるんじゃないでしょうか。
また、聞かれた質問には聞かれたことだけを答えます。例えば、「この前の旅行どう?楽しかった?」と聞かれると「楽しかったよ」とだけ答えるというようにです。
男性脳は女性脳と違って察するという能力自体が高くないからです。
女性脳が同じ質問をされた場合、質問者はどんな答えを求めているんだろうと察して「楽しかったよ、〇〇に行った時に、こんなことやあんなことがあってね」などと楽しかった出来事やその時の自分の感情も伝えて会話を盛り上げようとします。
ですから、男性脳の答えがそっけないのは、あなたとの会話がつまらないからではなく、聞かれたことに忠実に答えているだけです。
女性脳は、言葉通りに受け取る男性脳とは対照的に、言葉の裏にある感情や背景も読み取ろうとします。相手が言わなくても求めていることを察して行動することが出来ますので、それを相手にも求めがちです。
そのため、男女のすれ違いでよくある「言われないと分からないよ」「言わなくても分かるでしょ」となるわけです。
男性脳が思っている以上に女性脳は言葉の裏側の意図を深読みしています。ですから、「髪切った?可愛くなったね」と褒めると「前は可愛くなかったってこと?」と怒られたりします。
この場合、「さらに可愛くなったね」と言えば怒られることは無いと思いますが、私個人的にはそこまで気を使わなくてもいいのではないかと思っています。女性脳が、「男性脳の言葉の裏側には意図が無いんだ」と理解して素直に受け取れば良いのではないでしょうか。
自分には関係ないと自分に関連づける
男性脳は、自分は自分という考えが強いです。例えば遠くで誰かがコソコソ話をしていても、「自分には関係ない」と思います。
自分には関係ないという考えから、自分は大丈夫、という楽観的な考え方にもつながっています。根拠のない自信があります。また、弱みや悩みを安易に明かすこともなく、他人にオレの何が分かる、という考えが強いです。占いや〇〇診断というようなものも信用しない傾向にあります。
女性脳は、男性脳とは逆に何でも自分に関連づける傾向があります。遠くでコソコソ話している人を見ると、「私のことなんじゃ、、」と思ったりもします。
TVドラマや友人の話にも自己投影して感情移入しやすいです。共感力が高いんですね。占いは、色々書かれていることの中から当てはまるものを見つけて、当たってる!と自ら当たりにいく傾向があります。
また、何でも自分に関連づけするので、自分のせいだと思うことが多いです。全くそんな気がなく言ったことに対しても「責められてる気がする」などという被害妄想をしがちです。
今だけを見ると過去も未来もつなげる
男性脳と女性脳の特徴的な違いのひとつにこの時間の感覚の違いがあります。男性脳は過去と現在と未来を切り離して考え、女性脳はつなげて考えます。
男性脳は今現在のことを優先するので、何か問題があった時に今だけなんとかなれば良い、先のことはその時考えれば良いと考えます。ですので、対処療法的な問題解決の仕方をします。
例えば、奥さんと喧嘩をした時には、とにかく奥さんの機嫌を直そうとして奥さんの好きなケーキを買って帰ろうか、などと考えがちです。
また、なんとかなるだろうと楽観視する傾向が強いのも特徴的です。
一方で女性脳は、過去も未来も現在もつながっているとう考えが強いため、喧嘩をすると、過去に起こった出来事を持ちだしてきて、あの時もこうだったじゃない、全然反省していないのね、などとさらに怒ったりします。
旦那さんが機嫌を直してもらおうとケーキを買って帰っても、「そういうことじゃない。喧嘩の原因は何?どうしたらこういった喧嘩をしなくなるか話し合わないと解決しないのに」などと考えます。
原因を突き止めて二度と起こらないようにしたと考えていて、男性脳の対処療法に対し、女性脳は根治療法と言えます。
男性脳よりも現実的で、先のことを考えて心配しがちな傾向があります。
女性脳は、過去のことを現在につなげて考えますので、不満は蓄積していきます。同じ出来事でも、1回目、2回目は許せるけれど、3回目になると許せずに怒ったりするのもこのためです。
男性脳は良い悪いはその都度判定するため、1回目、2回目に許されたことが3回目は許されないということが理解できません。逆に言えば、何か良くないことをしても、1度目に許したことは何度やっても許せるということです。
また、よくある男女のすれ違いで、彼女が「私と仕事とどっちが大事なの?」と詰め寄り、彼氏が「そんなこと言われても困るんだよな」という場面を見かけますが、これもこの違いに関連しています。
男性脳は今を大事にする考えが強いので、今目の前にあること、(人)をその時は一番大事だと考えます。仕事中は仕事、家に帰れば奥さんや子供、というようにです。
しかし、女性脳は時間がつながっているため、仕事中も家庭でも一番の優先事項は子供、次は家族、その次に仕事、などと時間と場所によって大事にするものがあまり変わりません。ですから、仕事中も自分と同じように恋人を優先しない彼氏に対して、「仕事と私とどっちが大事なの?」という質問をするわけです。
結果重視とプロセス重視
男性脳は結果を重視します。結果さえ出せていればプロセスはあまり気にしません。結果を出した人は認めざるを得ないという考えも強いため、どんな手段を使ったかはさほど気にしません。
褒められる場合は、単純に結果を出したことをすごいと褒められることを好みます。
女性脳は、プロセス重視のため、結果に対してどんなプロセスだったのかを気にします。たとえ素晴らしい結果を出したとしても、少しずるいことをしていたりすると、その人を認めません。決められたルールは守るべき、という考えも強いです。
結果そのものを褒められるよりも、それまでの苦労や努力を良く見ていて、その部分をねぎらってもらうと嬉しく思います。
掘り下げたいと広げたい
男性脳は1点集中で掘り下げることを好みます。気に入ったこと、得意なこと、気になったことをとことん極めていきたいと考えます。研究者やマニアが男性に多いのもこの傾向からです。また、買い物で商品を選ぶ時も1点に特化した商品、例えば食パンがものすごく美味しく焼けるトースターのようなものを好みます。
女性脳は、考えを広げていく傾向が強いです。別々の事象をつなげて新しいアイディアを思いつくのも得意です。
先ほど”自分と関連づける”でお伝えしましたが、何でも自分に関連づけするのと同じく、出来事と出来事を関連づけて考えることも女性脳の特徴です。買い物で商品を選ぶ時は、1つで色々な使い道があるものをお得だと感じて選ぶ傾向が強いです。
ここまでのまとめ
いかがでしたか?男性脳、女性脳、それぞれの特徴に
自分が当てはまるものはどちらが多かったですか?
全部男性脳に当てはまっていました。。。
これが当たり前かと思っていました。
そうなんです。男性脳、女性脳という考え方は、どちらが良い悪いということではなく、自分がどっちなのか、ということでもなく、一番大切なのは、自分と正反対の考え方の人が半分くらいいると気付いていただくことです。
自分では当たり前だと思っていたことがそうではなかったと知る。そうすると、自分の考えや当たり前を押し付けることが無くなりますし、いちいちイライラすることも無くなります。
ではここまでの特徴をいったんまとめておきましょう。
男性脳 | 女性脳 |
---|---|
論理的会話が得意 | 感情を載せて会話するのが得意 |
競争・独占 | 共感・共有 |
タテ社会、上下関係を重視 | ヨコ社会、横のつながりを重視 |
シングルタスク | マルチタスク |
論理・データ重視 | 感覚・イメージ重視 |
言葉通り受け取る | 察して欲しい |
自分は自分、他人は関係ない | 他人も自分、自分に関連づける |
今だけを見る | 過去と未来もつなげる |
結果重視 | プロセス重視 |
掘り下げたい | 広げたい |
これらの違いを受け入れた上で、相手がどっちのタイプかどうやって見分ければ良いのかやコミュニケーションの取り方、営業やマーケティングでの生かし方については別の記事でお伝えします。
ではまた!
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