「ゆるゆる幸福論」とは、そもそも人は幸せになるために生きている、という前提で、幸せとは何か、幸せになるためにはどうすればいいのかという人生の深~~いテーマについて、私の体験談を交えながらゆるくお話しているコーナーです。
あくまで私の考えなので、一般的な解釈とは違う部分もあるかと思いますが、誰かの心を少しでも軽くできて、幸せを感じていただけたらなと思って書いています。
マスミどうもどうも、中小企業診断士のマスミです。
今回はいよいよ「感じる幸せ」の中心となる自己肯定感についてです。これまでの話はこの説明をするためと言っても過言ではありません。
それくらい自己肯定感は重要なんです。
まず最初に「無条件の自己肯定感」についてお伝えしました。
無条件の自己肯定感についてはこちら↓


以前の記事を確認したい方はこちらからご覧ください。
幸せの全体像、記事の構成はこうなっています。


そして「感じる幸せ」の構造はこんな感じです。


では、積上げる自己肯定感とは何か、なぜ重要なのかについてじっくりお伝えしていこうと思います。
- 自己肯定感とは
- 自己肯定感の積上げ方
- 自己肯定感の役割
- 自己肯定感の高め方
自己肯定感とは
自己肯定感は、言葉の通り、自分を肯定する感覚のことです。
ちなみに、世間的に「自己肯定感」は、例えば「試験に受かったから自己肯定感が上がった!」「褒められて自己肯定感上がった!」という文脈でに使われていますが、それは自己肯定感ではなくて、自己効力感(自分はできると思えること)ではないかと思います。私は自己肯定感は他人の評価で上下しないものと捉えています。
まず、自己肯定感は、そもそもは自分の存在自体に価値があるということを認識している状態(無条件の自己肯定感)がベースになります。
そしてその上に、そのままでいいんだと受け入れる自己受容や、よくやってると自分を認められる自己承認があります。
この2つがあることで自分を肯定できるんですね。
そして、この自己受容と自己承認を繰り返していくことで、自己肯定感は高められていきます。それが「積上げる自己肯定感」です。
何度も出てきていますが、自己肯定感はこの左の図のようになっています。
自己承認より自己受容の方が幅が広いのは、自己受容の方が影響が大きいと思うからです。
そして、私という存在は右の図のようになっていると思うんですね。あくまで私のイメージですが。


中心に「私という存在」があります。これはただ生きてることに意味があり、価値があるということです。
そしてその「私という存在」の外側にあるのが、私の価値観や考え方、その外側に私の言動、さらにその外側に私が生み出した成果物とういう構造になっています。
それでですね。
その「私という存在」の外側に「自己肯定感」は壁のようになっています。(あくまで私のイメージです)
そして「私という存在」の価値を守っているわけです。
自己肯定感が高いとは、「私という存在」の価値が揺るがない状態であり、簡単に言うと、自分で自分が好きな状態です。
積極的に好きだという感覚ではなくても、こんな自分でもまあいっか、悪くないなというくらいの感覚でもいいと思います。
まさに自己受容と自己承認ですね。
自己肯定感の役割
積み上げる自己肯定感は、壁となって「私という存在」を守っているので、他人からの評価や批判は私という存在に直接刺さることはありません。
自己肯定感の壁があれば、他者の評価や意見は、私の存在価値を脅かすものではないので、そのまま受け止めることができます。
左の図のようなイメージです。


他者の意見や評価は「私の考え」に対するものなのか、「私の行動」に対するものなのかとか、どの部分に対して言っているのかを正しく判断し、それに対する対応ができます。
ちなみに私の行動や私が生み出した成果物は、「わたし」ではないですよね。
これらに対する意見は、よりよくするための改善点であることが多いので、そのまま受け取って、改善していくと成長につながります。
だから、自己肯定感が高い人は成長しやすいんですね。
逆に自己肯定感が無い、もしくはとても低い人は、「私という存在」の価値を守るものがない状態だと言えます。
右の図のように「私という存在」にガンガン刺さって攻撃されていると思ってしまいます。
これは痛いし怖いですよね。
以前の私はまさにこれです。セミナーの評価も、成果物に対するアドバイスも仕事のミスに対する指摘も全て自分を否定されているように感じていました。
だから過剰に反応してしまうんです。「私という存在」価値を脅かされるからです。
その結果、相手は自分のことが嫌いだから言っているのではないかと疑ったり、能力が低いと思われたくないと意見を認めなかったりします。
自己肯定感の低い人にとって、他者に能力が低いと思われることは致命傷です。
なぜなら、自分の価値は「自分」で確立しているのではなく、「他者承認」でできているからです。他者から承認をもらえないと、自分の価値がないと考えてしまうからです。
前回こちらの図でお伝えしましたね。自己肯定感が低い人は、右の図の状態です。


「他者」承認の上には「自己」肯定感は積み上がらないのです。
ですから、自分の存在価値を守り、正しく他人の評価を受け取り、成長につなげるというプロセスには、「自己受容」と「自己承認」で自己肯定感を積み上げることが必要なんです。
それが他者に存在を脅かされず、安定して安心して生きるために必要なのです。
それができている状態が「感じる幸せ」です。
自分を守るためのエゴ
自己肯定感の壁が無い状態というのは、土台が他者承認でできている状態です。
だから、他者承認は欲しいけれど、他者は承認だけでなく、批判や余計なアドバイスなど様々な反応をしてきます。
それってすごく怖いと思いませんか?
そんな時に自分を守るものが「エゴ」です。
ここでいう「エゴ」とは心理学的なものではなくて、日常的に使われる「エゴイズム(利己主義)」の略語としての「エゴ」です。
利己主義というと、自分のことばかり考えて自己中心的な人を想像すると思いますが、自分勝手な人とは限りません。
エゴは、自分を守るために他者をコントロールしようとする欲のことです。
エゴはこんな風に「私」に関わるもの全部を守るためにトゲトゲしています。この右側の図です。


これによって、他者の意見や評価が「私という存在」の外側にあるもの全て(成果物にまで)に刺さらないように跳ね返す役割をしています。
少しでも刺さったら、自己肯定感の壁がないので「私という存在」まで到達してしまうからです。
だから、他者からの意見に言い訳をしたり、聞く耳を持たなかったり、逆に批判し返したりします。
エゴはその他にも、自分は正しいと証明しようとしたり、(以前の私のようにです)決めつけをしたり、知ったかぶりをしたり、被害者ぶったり、虚勢を張ったり、地位や人脈や物で自分の価値を上げようとしたり、他人より優れていると主張したり、、、と様々な行動として表れます。
これらはいずれも、自分の存在価値を守ろうとして、他人の行動や他人からの見え方をコントロールしようとしている行動です。
そして、エゴはトゲトゲしているので他者を傷つけることがあります。
だから、エゴが強い人は攻撃的だったり、人を不快にしたり、人のエネルギーを奪ったりします。そして自分を守ることに精一杯で、他人を傷つけていることに気付きにくくなっています。
すごく悲しいですよね。ただ自分を守りたいだけなのに他者を攻撃したり、傷つけてしまっているなんて。
でも、それしか自分を守る方法を知らなかっただけなんです。無条件の自己肯定感の土台がない、ハードモードのスイッチを押されて人生がスタートしてしまったからです。
エゴは手放せます。
「無条件の自己肯定感」を意識し、「自己受容」、「自己承認」をしていけば、「自己肯定感」が積み上がります。
そうすれば全てを跳ね返し、他者を傷つけるエゴはもういらなくなります。
自己肯定感の壁が高くなっていくにつれて、自然と消えていくと思います。
ちなみに、エゴは多かれ少なかれ誰しもあると思います。ただ、エゴが強すぎると他人も自分も苦しめることになるということです。
エゴと自己実現欲の違い
他者を思い通りに動かそうとしたり、コントロールしようとしたりする行動自体が「エゴ」ということではありません。
エゴとは、「自分の存在価値を守るため」という欠乏感を埋める目的を伴っている時です。
目的が自分の目標達成にある場合は、それはエゴではなく、「自己実現欲」です。
こんな風に違いがあります。


| 自己実現欲(目標達成) | エゴ(存在価値の証明) | |
|---|---|---|
| 目的 | 目標の進捗確認、目標達成のひとつの手段 | 安心するため、優越感で自分の存在価値を認識するため |
| 他者への視点 | 協力者、パートナー | 自分の価値を証明するもの |
| 思い通りにいかない時 | 別の方法を探す、改善する | 怒る、自己否定、拒絶 |
| 中心の感情 | 成長欲・情熱・使命感 | 恐怖・不安・欠乏感 |
「自己実現」のために他者と関わる場合、目的はあくまで「ビジョンの達成」です。
そのため、もし他者が自分の思い通りに動かなくても、それは「作戦の失敗」であって「自分の存在価値の否定」ではありません。
エゴの場合は、思い通りにいかないと、自分を否定されたと感じて攻撃的になることがあります。
自己実現の場合は 思い通りにいかなくても、「どうすれば協力してもらえるか?」「他に方法はないか」と建設的に考えられます。
なので、他者を傷つけたり、精神的に追い込んだりすることがないのです。
自己肯定感の高め方
ここまで自己肯定感が重要で、その構成要素として自己受容、自己承認が必要だとお伝えしてきました。
なので、その実践方法についてお話したいと思います。
以前の記事で事例を元にお伝えしてきましたが、あれこれ考えるよりも、もっと単純で簡単にこれらを高める方法があります。



だったら早く言ってよと思いましたね?
それは、「全肯定の神」を自分の中に作ることです。
こういうことです。↓


私たちは、日々様々な出来事があり、いろんなことを考えたり、感じたりします。
その時に、私って駄目だなぁとか、またこんなことをしてしまったとか、私なんてまだまだだなとか、そんな風に否定していることってありますよね。
その否定、全部やめたらいいです。自己否定は全く必要ありません。
それじゃあ調子に乗るだけだ、それじゃ成長しないじゃないか、自分勝手な人になるんじゃないか、ただの自己満足じゃないか、などと思うでしょう。
大丈夫です。
そもそも自己肯定感が低い人(=自己受容、自己承認が少ない人)は自己否定しがちなんです。
自分で否定するから、他人から肯定されたい(=承認されたい)になるんです。
だから、いったんその感情や考えをまるごと肯定する、どんな時でもです。
まずは寄り添います。そうだよね、そりゃあ仕方ないよと言ってあげてください。
そうやって自分の中に湧き出る弱い感情や器の小さな考えも全部受け止めてあげます。
そう思えなくてもいいので、いちいち口に出して形だけでも言ってあげてください。
そうすると、勝手に自己受容も自己承認もできてきます。
どんな自分の未熟な感情や考えも、まあ仕方ないかと本気で思えるようになりますし、少しでも頑張った自分が見えるようになります。
そして何より、否定されないというのは安心できるんです。
自己承認の記事でお伝えしましたが、本当に欲しいのは自分からの承認なんです。
それなのに、自分に対して、これをしたらダメ、こんなこと考えたらダメ、こんな感情は良くないなど、そういう否定的な評価をし続けていませんか?
それって自分で自分の行動や感情を制限して苦しめているだけなんです。
だから、いいよいいよ。何でもOK!という絶対的な味方、「全肯定の神」という、もう一人の自分を誕生させましょう。
誰かに何か言われて、嫌だ、苦しいと思った時でも、その「全肯定の神」は味方です。何と言って欲しいですか?それを言ってあげたらいいです。
全肯定の神はあなたの全てを知っています。これまでどんな生き方をしてきたかも全部知っています。その人に否定されてしまうのはつらいですよね。
だから、自分は絶対自分の味方でいてあげてください。
そして、肯定できたら、「じゃあそれで私はどうするか」とその先のことを考えればいいんです。
そんなんじゃダメだ、このままではダメだ、さっさとなんとかしなさい、と言われるよりも、まあそんなこともあるよね。それでどうしたい?と聞かれた方が気持ちがラクですし、前向きなことが考えられると思いませんか?
だから、全肯定の神はただの甘やかしではありません。
落ち着いて適切な対処法を考えるための感情コントロール術です。
だから安心して全肯定してあげてください。
まとめ
では今回のまとめです。
- 自己肯定感は「私という存在価値」を守る壁
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・土台:「無条件の自己肯定感」自分は愛される価値がある。当たり前にみんな私を好きでしょうという感覚
・構成要素①:「自己受容」どんな自分でもいいと受け入れ、自分に与えられたもので戦うと決めること
・構成要素②:「自己承認」日々の小さな前進や努力の積み重ねをよくやってると認めることこれらによって「積上げる自己肯定感」ができ、高まる。
自己肯定感によって、自分の存在価値は揺ぎ無いものとなっている。壁となって「私という存在価値」を守り、他者からの批判や意見が直接自分の価値に刺さることを防いでいる。
- 「エゴ」とは
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自己肯定感の壁がないと、他者の言動が「私という存在価値」に直接刺さる。恐怖心から「エゴ」で守るようになる。
・エゴは自分を守るために他者をコントロールしようとする
・エゴは、言い訳や他者への攻撃、虚勢などとして表れる。トゲトゲしていて他者を傷つけることがある
・エゴは私に関わる全てを守ろうとしている。そのため、必要なアドバイスや意見も受入れられない自己肯定感を高めていくことで、エゴは薄れていく。
- 自己肯定感を高める実践
-
自己受容、自己承認を積み上げるために自分の中に全肯定の神を作る。
自己否定を一切やめ、とにかくいったん寄り添う。
自分の存在価値が、他者からの評価に影響されなければ安心して生きられ、幸せですよね。
そして、他者の意見や評価をそのまま受け取ることができると必要な改善ができるので成長していきます。
成長をしていると、頑張ったなと自己承認できることが増えます。さらに他者からも評価されることも増えるでしょう。
そんな循環になっているのです。
ですから、自己肯定感は「感じる幸せ」を得る上でとても重要です、ということをお伝えしました。
自己肯定感については、これからさらに深掘りしていきますが、その前に、自己肯定感と混同しやすい「自己効力感」について解説していきたいと思います。



ではまた!
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