どうもどうも。中小企業診断士のマスミです。ようこそ。
このブログは企業内の中小企業診断士の私が独立するにあたってどんなことを考えて何をしているのか、日常について書いている日記です。
今回は、自分自身に自問自答しながら答えを見つけていく「セルフコーチング」をしながらやりたいことが明確になっていったので、その過程をお伝えします。
そもそもなぜ中小企業診断士の資格をとろうと思ったのか、どんな仕事をしているのかなどの背景はこちらをどうぞ。
- 自分を分析するために考えること
- おすすめのコーチングの本
- 自分を知るおすすめの方法
コーチングに出会う
診断士になり、たびたび「コーチング」という言葉を聞いていて、少し興味は持っていたのですが、実際に調べるきっかけとなったのは、先輩診断士の話を聞いたことです。
受験生支援の企画の一環で、先輩診断士の話を聞く機会がありました。その時にアドラー心理学の考え方を使ったコーチングがあると聞いてとても興味が湧いたのです。
アドラー心理学はベストセラー「嫌われる勇気」で有名ですが、この本は私の考え方にとても大きく影響を与えていました。
さっそく調べてみると、活気にあふれた笑顔いっぱいのコーチングスクールが出てきました。
コーチングとは、コーチがクライアントに質問をすることで、クライアント自身が自分で答えを見つける手助けをしたり、クライアントを目標達成に導いていく、というようなことです。
私は自分も含めて人の内面、心理にとても興味があって、どうしたら穏やかにラクに生きられるか、どうしたら周りの人たちもラクに生きられるようにできるか、などということを日ごろから考えていたので、コーチングを知って、ああ、私がしたかったのはこういうことだ!とすぐに思いました。
コーチングを学んでみたいと思い、スクールの費用を見ると、、、70万?!いや100万超す!!
想像以上でした(笑)
うーーーーん。。。
スクールはひとまず置いておき、まずはどんなものか体験してみようと思い、体験の申し込みをしました。
体験は、無料でできる場合と1~2時間で5,000円くらいの場合とコーチによってそれぞれですが、私は女性で自分と何かしらの共通点がある人2人にお願いしました。
体験ではない一般的なコーチングでは、1時間8,000円~30,000円くらいまで価格の幅があります。コーチの経験やスキル、資格などによって価格設定はまちまちですね。
体験では、今後の将来について、このまま会社にいようか独立しようかはっきりしていなかったので相談してみようと思いました。
転職するという選択肢はこの時はもう無かったです。
転職は何回か試みてうまくいかなかったのもありますが、自分の力で自分の判断で、自分がやった仕事に対してダイレクトに反応がもらえるという点に独立の魅力を感じていたからです。
コンサルタントとして何か自信があるのか、というと前回お伝えした通り特に無いです。でも営業活動は試行錯誤してできそうなので、経験を積みながら自信をつけていくしかないかなという気がしていました。
自分SWOTをやってみた
先ほどの先輩診断士の話ではもうひとつ気になったことがあります。独立して成功している人の多くは、自己分析をしっかりしている、ということです。
そうか、やはり独立してやっていくには自分の強みなどをしっかり分かっていないといけないんだとあらためて理解しました。
そこで、自分SWOTを作るといいよ、とアドバイスをもらったので、私もやってみることにしました。
※SWOTとは診断士試験ではおなじみの”強み、弱み、機会、脅威”を分析するというものです。これらを整理して、強みを生かす、機会をとらえるという方向性の戦略を考えるのが中小企業戦略の定石です。
SWOT分析をやってみて気付いたのは・・・強みが多い… (^▽^;)アハハ
自分に甘いんでしょうかね(笑)まあ自己評価なので良しとして、多いので、強みは以下の5つに分けました。(厳密に分けられてないですがそこは適当で・・)
- スキル(主に知識や技術) 診断士知識や営業のコミュニケーション力など
- 能力(備わっているもの) 計画性がある、アイディア出せる、など
- 考え方 人せいにしない、アドバイスを素直に聞ける、など
- 性格 前向き、やると決めたら継続できる、など
- 環境 時間が自由に使える、ある程度お金が自由に使える、など
こんな感じでExcelにいっぱい書いていきました。
「機会」は、社会のニーズや女性診断士が少ないこと、診断士同士のつながりなど。
「弱み」は能力的ことと知識不足、経験不足、首肩腰が凝りやすいとか身体的なことですね。。
能力は別の方法でカバーできますし、知識と経験不足はこれから身に付ければいい、体のことはメンテすればいいですね。それほど弱みでもないか、と思いました。
強みに『前向き』があるんでね。このカード最強なんです(笑)
「脅威」は加齢とか、ムスメの教育費がかかることとか出費について、副業できない、などですかね。独立して生活できるくらいの稼ぎができれば脅威にするほどのことでもないな、と正直思いました。
もっと他にもあるのかもしれませんが、実はあんまり外部環境に興味が無いというのが「弱み」なんですよね。。
ということで、自分のSWOT分析を行った結果、自分が前向きだということがあらためて分かりました(笑)
というか、強みを見つけるのが得意だなと気付きました。自分も他人も多分会社も。
マンダラチャートを作る (1回目)
マンダラチャートをご存じでしょうか。メジャーリーガーの大谷翔平さんが高校生の頃に目標を達成するために必要なことを書いていたものとして有名ですが、高校生とは思えないほどしっかりとした内容になっていますね。
これは同じ診断士の友人が教えてくれたので、目標を整理して何をすべきか考えてみようと思ってやってみました。
まず、診断士として独立することを目標とした場合、どんなことが必要かを中心の周りに書いていきます。(薄黄色のところ)
薄黄色部分はその外周の中心と連動しているので、さらにそれら達成するために必要なことを周りに書いていく、というやり方です。
だいぶ恥ずかしいですが晒しますね。。当時はこんな風に思っていました。(現在はだいぶ変わっています。)
階層が合っていなくて気持ち悪いところはありますが、あまり気にせず思いつくまま書けばいいかと思っています。
診断士としての仕事の他にWEBデザインやライティングにも興味があったので、それも入れていました。
書いてみて思ったのは、できるようになるための選択肢をあまり知らないな、、ということでしょうか。特にWEB系。
情報不足なんですよね。ですからもっと情報収集して具体的にやることを明確にすることが必要だと思いました。
あとは診断士として独立後のイメージも湧かない。どうやって仕事を受注しているのか知りませんでした。独立診断士の知り合いがほとんどいないからです。そのためには協会に入る方がいいなと思いました。プロコン塾も今の経験不足を補うのと、独立診断士とのつながりを作るのにも有効だなと。
ということでざっくりとしたマンダラチャートですが、自分に足りないものはなんとなく見えました。次にやるべきことが分かると、目標とした「診断士として独立する」にも辿り着けるのではないかな、という気がしました。
「非常識な成功法則」を読む
この頃、診断士1年目の受験生支援のブログを書いていた生活が終わり、時間に余裕ができたので、今後のことをじっくり考えるためにいろいろ本を読んでみようと思っていました。
読書はAmazonのお勧めで出てきた神田昌典さんの「非常識な成功法則」が気になって読みました。
読み始めたら止まらなくなり、一気読みでした。
結局行動した人が成功するんだなと思いました。
それから自分の中で、自分はこんなもんだろう、という制限があることに気付き、それを外してみようと思いました。なんでもできる、そう思って目標を設定してみました。
本に書かれている通りやりたいことを毎日書く、持ち歩くを実践しようと思いました。
ここで書いているのは、仕事上でやりたいことの他、プライベートでやりたいこと、欲しいものなどなんでもありです。
もちろん書くだけで実現するという話ではないのですが、それを実現するために必要なことをひとつずつやっていく、それを毎日繰り返す。これもセルフコーチングのひとつですね。
それから2週間くらいは毎日やりたいことを書いていました。神田さん曰く、毎日書く、持ち歩く、それを見てニヤニヤするということだったのですが、やりたいことが同じになってきたので、スマホの待ち受けにすることにしました。
Canvaというデザインができるサイトで自分の好きなテンプレートを探し、将来やりたいこと、いつまでにどうなるか、5年間の流れ、達成したら買いたいものをデザインしました。
自分のお気に入りのもの、デザインに仕上がったので、嬉しくてスマホを見るたびニヤニヤしています。
これをやっているうちに、できるかできないかではなく、本当にやりたいことをやってみようかなという気持ちがかなり強くなりました。
そして独立したいな、しようかな・・が、独立する(多分2年後くらい)に変わっていました。
「引き出す力」を読む
アドラー心理学のコーチングについてもっと知りたくなり、本を読むことにしました。
コーチングスクールとも関連があり、Amazonで評価の高かった平本あきおさんの「引き出す力」という本を読みました。
平本さんと共著の山﨑さんの対話形式になっていてとても読みやすいです。
そこで、「コーチングすごい!」となりました。
本では実際のコーチングの様子をいくつか紹介していて、平本さんは、本人が認識していないことを質問することで引き出し、想像もしていなかった答えに辿り着くんです。
本の中で山﨑さんも言っていますが、平本さんが天才すぎてあっという間にクライアントが自分で解決する方向に導いていくので魔法のように見えます。
これができたらなんて気持ちいいだろうか、相手が自分で気付く手助けができるってなんて素晴らしいことなんだろうとあらためて思いました。
コーチングを仕事に生かそう、自分もコーチングができるようになろう、そう決めました。
やりたい事にコーチングの勉強が追加されました。
この頃、独立しようと思ってもやっぱり無理かな、とか不安だなとかたびたび思うことがありました。
でもそこで止まっていては何も変わらないと分かっているので、モチベーションを維持したり、もっと自分のやりたいことをはっきりさせるために成功した人の本を常に読んでいました。
それから、単に知らないから不安に思うことも多いので、不安に思うことは調べる、聞くようにしていました。
「人生を変える!『コーチング脳』の作り方」を読む
コーチングを学ぶと決めたため、まずはアドラー心理学のコーチングスクールの講師である、宮越大樹さんの本を読みました。
コーチングの基本的な手順や考え方、実際の事例などが分かりやすくまとまっていました。
ここで気になったのは、自分の価値観が家族などの影響を受けているということです。
私が会社を辞められない理由の一つに母親の「安定した会社に入ったんだから辞めたらもったいない」という考えに影響されているからだと気付きました。
父は個人事業主で、母はそのサポートをしているため、会社員がどれだけ守られているかと伝えたかったのでしょう。
よくよく考えると、私は母の価値観の影響をとても受けていました。大学を選ぶ時も母の期待に応えなければという気持ちがありました。
母が望んで手に入らなかったものを私は母の代わりに手に入れるんだ、と当たり前に思っていたように思います。
母が望んで手に入らなかった「安定した収入の大企業勤務」を私は手に入れた。だから手放してはいけない、それにとても価値があることなんだろう、そう考えていました。でも私は全然満足できなくて辞めたい。
私の中のモヤモヤの原因がここにある気がしました。
ちなみに、母は私に圧をかけてくるようなことは一切していません。私の中に、反対されるようなことをしたくないし、喜んで欲しいという気持ちがあり、そのために母の期待に沿った選択をしてきていたということです。
それでも大学を辞めたりとか、勝手なことは十分しているんですけども。。
母は私に苦労させたくないと思っているのは理解しています。ただ、母にとっての苦労が私にとっての苦労と同じであるとは限らないのです。
母の期待に応えること、母を安心させることを一切考えなかったら・・と想像してみました。
そうしたら、私はどんな会社で働くかに興味がありませんでした。
自分のアイディアが生かせる仕事、そういうところであれば、小さい会社でもいいし、独立してうまくいかなかったらバイト生活になってもいいやと思いました。
バイト生活になってしまっては、母に申し訳ない気持ちがありました。私自身はそれほど苦痛に思っていなかったことに気付きました。
私は母の期待に応えるために生きているわけではない、私は私の人生を幸せに充実したものにするために生きている、だからこれからは自分の価値観に意識を向けて生きようと思いました。
きっと母に会社を辞めて独立すると言ったら渋い顔をされる。ものすごく心配される。それでも好きにしようと決めました。
過去の棚卸し
母の価値観の影響を受けていたことが分かり、それ以外にどんなことに影響を受けているのだろうと気になり、過去の棚卸しをしてみることにしました。
過去の棚卸しとは、何歳の時にどんなことがあって、どんな気持ちだったか、などを振り返って書き出していくことです。
Excelに記憶のある3歳ごろから現在まで年齢を書き、覚えている出来事とその時の感情を書いていきました。
これも「コーチング脳の作り方」で出てきた方法です。
ここで気付いたのは、学生の頃の文化祭の準備など、仲間と苦労しながらも目標のために頑張ることがとても好きだということ、デザインが好きだということ、自由に行動できることが大切、ということなどでした。
確かに、今の仕事でも受験生支援のブログを書いていた時でも、苦労しながらわちゃわちゃ準備しているのを楽しいと感じているなと気付きました。
それらの自分がワクワクするようなことをこれまで無視して生きてきたな、、と思いました。
なぜ自分が楽しいと思うことに目を向けてこなかったんだろう。。。不思議ですね。
勘違いをする
これは何かと言うと、勘違いがきっかけで会社を辞める日を決めたという話です。
現在住んでいる家は、だいぶ会社にお世話になっているのですが、それが今年の途中から援助が無くなると勘違いしました。
それがないと自分で払える額ではないので、引越ししないといけないか、、と考えました。(本来はそれも見越して物件を選ぶべきですが(笑))
その時、引越しするなら会社にいる意味があるか?と考えた結果・・・
うーーーん・・・無いかも
不思議なんですが、気に入った部屋だったから引越ししたくなかった、だから会社をやめるのをためらっていた、そんな心理構造になってたみたいです。
ということで、年度末で辞めることにしたのです。ものすごくスッキリしました。
辞めようとは思っていましたが、期日を決めるとこんなにスッキリするんですね~。
辞めると同時に引越しすることも決めました。
ただ、上述の通り、この話、実は勘違いで今後も援助は続くことが分かったんです。
しかし、もうスッキリを味わってしまったので、戻る気はしませんでした。
これでいい。自由に自分の好きに仕事ができる、そう思うとワクワクしました。
ここまでがセルフコーチングで気付いたこと、それによって独立しようと決意するまでです。
この後、実際にコーチングを受けることになります。それからの話はこちらの記事で!