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コーチングとは?コンサルティング、ティーチング、カウンセリングとの違い

マスミ

こんにちは。中小企業診断士のマスミです。
今回はコーチングについての基礎知識です。

コーチング』という言葉を聞いたことがありますか?

コーチングは企業では人材育成、管理職研修などで活用されていることが多いですが、相手の話に耳を傾け、質問をしながら相手の内面にある答えを引き出していく目標達成のコミュニケーションの手法です。

と、こんな風に言ってもよく分からない、何がいいの?という方もいると思いますので、コーチングとは何か、どんないいことがあるのか、どう活用できるかなど基礎的なことをお伝えしていきます!

この記事で分かること
  • コーチングとは何か
  • コーチングはなぜ必要か
  • どんな場面で役立つか
  • どうやって身に付けるのか
Contents

コーチングとは

私はコーチングを知って、勉強するようになって約1年半くらいです。スクールで理論的なことを学ぶと共に、実際に自分でも行っていて、また自分も定期的にコーチングを受けています。

コーチングを行う』とは基本的に1対1で話をすることで、自分がコーチ、相手がクライアント、話をすることを「セッション」と呼んでいます。

コーチングを受ける』とは自分がクライアントになることですね。

セッションの目的は主にクライアントの成長を促すことです。話すテーマは、日々のモヤモヤを解消したい、目標に向けてやるべきことをはっきりさせたい、人間関係のストレスを軽減させたいなど、どんなことでも対象になります。

話をすることでそのような悩みを本当に解決できるのかと疑問に思うかもしれませんが、たいていのことは自分で答えを持っているはずだという考えに基づいています。

ただ、しっかり考える時間がなかったり、視野が狭くて見えていなかったりなどで、答えに気付かず解決できていないことが多いものです。その気付く手助けをするのがコーチの役割です。

具体的には、コーチは質問をします。その質問に答えることで新たな発見があり、課題の解決につながっていきます。

かみさま

相手の話を聞いて気付きを与える質問をすることが主な役割なんじゃな

ティーチング、コンサルティングやカウンセリングとの違い

1対1で話をすることだと、「カウンセリング」を思い浮かべる方もいるでしょう。また、似たような言葉で「ティーチング」「コンサルティング」などがありますが、これらの違いについてまとめました。

コーチング、ティーチング、コンサルティング、カウンセリングの違い

ティーチング

ティーチングは簡単に言うと「教える」ことです。学校の先生が生徒に教えることと同じですね。

対象者は基本的には全く知識がない人です。何も知識がないので、これはこうする、こう考えるなどの知識やノウハウを教えていきます。

目的は問題を解決するためというよりも、相手の成長、いまよりも上を目指す目標達成の意味合いが強いですね。

コンサルティング

コンサルティングとは、ざっくり言うと「提案」です。

問題点や課題を解決するための対策をコンサルタントが考え、クライアントに提示するということですね。クライアントの持つ課題(自身で認識している場合もしていない場合もある)に対して、こんな方法をやってみたらどうでしょうというような話をします。

ティーチングの「教える」と比較すると教える教わるという上下関係はさほどありませんが、コンサルタント側が広く深い知識を持っている必要があり、主にコンサルティングが話をするという点ではティーチングと似ている部分はあります。

コンサルティングは現状の問題を解決することも、現状をよりよくするための目標達成に必要な支援をすることもどちらも含まれます。

コンサルティングでもクライアントに質問をします。ただし、コンサルティングでの質問はコンサルタントがよい提案をするために正確に現状を把握することが目的です。

カウンセリング

カウンセリングはティーチングやコンサルティングとは違い、話をするのは主に「クライアント」です。また、目的も問題の解決や病気の治療となるので、マイナスを0に戻すイメージですね。

現状起きている問題を解決するために、過去にどんなことがあったか遡って話をしてもらい、どこに原因があったのか、それによってどういう考え方をしているのかなどを判明させていきます。

カウンセリングは過去を探ることです。その過去の原因を知ることでトラウマをなくし、問題解決につなげていきます。

コーチング

コーチングはクライアントの成長をうながすために様々な質問をして気付かせていきます。そのため、ティーチングやコンサルティングよりも時間がかかります。

コーチにその問題や目標の専門知識は必要ありません。先ほど説明した通り、コーチングの基本は「答えは相手の中にある」からです。クライアント側が答えを出せるだけの知識があることが前提です

び~社長

物価が上がって利益が減っています。
なぜこんなに物価が上がっていくのでしょうか

ゆるわださん

なぜだと思います?

び~社長

え?ええ?

マスミ

相手が知らない知識を聞きだそうとしても無理です。

一般的な正解、答えがあるような質問をわざわざ質問で返す必要はありません。

コーチングのイメージとしては、クライアントの頭の整理や視点の切り替えです。コーチの質問によって課題が整理できたり、新しい視点で考えることができたりして解決につながったりということを目指します。

先ほどコンサルティングの質問はコンサルタントの現状把握のためとお伝えしましたが、コーチングでの質問は「クライアントのため」です。クライアントに気付きを与えるために、相手のためになる質問をします。

また、コーチングは人から言われたことをするのではなく、自分でやるべきことに気付くため、モチベーションを高くもってその課題に取り組めるといった特徴があります。

コーチングの基本スキル

コーチングの基本スキルは次の3つです。

考えを引き出し、相手を深く理解する「傾聴」、気付きを与える「質問」、相手を認めて受け入れる「承認」です。

コーチングの基本スキル

傾聴のコツ

その中でも一番基本となるのが傾聴ですが、傾聴とは相手の話をしっかり聴くことです。そのために聴く姿勢が大切ですね。

傾聴のコツ
マスミ

すぐできそうですよね

質問のコツ

相手に気付きを与える質問は難しいと思うかもしれませんが、主に次のようなことをイメージしながら質問すると情報が整理できて、相手にとって新しい気付きを与えやすくなります。

質問のコツ
和仁達也「プロの思考整理術」を元に作成

承認のコツ

承認とは、相手の存在を認めることです。相手に興味を持ち、褒めたり、ねぎらったりすることでモチベーションを高めます。

かみさま

まず相手に興味を持つこと、それだけでも嬉しいもんじゃ

コーチングが役立つ場面

1.部下の育成

コーチングが役立つ場面はさまざまありますが、企業でよく活用されるのは部下の育成でしょう。大企業では管理職になるとコーチングの研修を受けることも多いと思います。管理職がコーチとしての知識やスキルを身に付けて部下と接することで、部下はモチベーションを高くもって成長していけるようになります。

組織をまとめていく上で人を動かす力は必ず必要となりますが、コーチングの考え方や手法を知識として持っていると視野が広がり、自分よがりの指導で部下がついてこない、といった失敗を防げると思います。

2.個人、会社の目標達成

何かやりたいことや目指すことがある人は、目標達成のためにコーチングを受ける側として活用することはとても有効です。

自分ひとりでは考えに行き詰ってしまったり、モチベーションが下がってしまったりすることもありますが、コーチは完全に自分の味方で応援してくれていますし、成長を促す問いによって最適な方法を見つけて行動することができます。

特に経営者の方は、誰かに言われたことをやるよりも自分で考えて行動したいと思う方が多いかと思います。

あれこれ指示されるのではなく、しっかりと話を聞いてくれて考えや想いを明確にしてくれるコーチがいると心強いのではないかと思います。

コンサル現場では

私は経営者さんの相談に対してアドバイスをするコンサルタントの仕事をしていますが、コーチングのスキルはとても役立っています。

基本的には、まず最初にどんな想いがあって仕事をしているのか、何に課題を感じているのか、どうなっていきたいのかなどを聞くようにしています。

私がしっかり理解してゴールを共通認識にしないとその先のアドバイスが的外れになってしまうから、という理由もありますが、これらのことを話していただくと、話しながら考えを整理できて満足度が高いと思います。

また、自分の話や考えをたくさん聞いてくれた人の意見は受入れやすくなるため、アドバイスもしやすくなります。

ですから、私の場合はコーチング的な聞き方で情報を整理し、その中から課題だと思う点が出てきた場合は、コンサルティングの聞き方で掘り下げてどこに問題点があるのかを詳しく聞き、それを元にアドバイスや提案を行うというイメージです。

どこまでがコーチングでどこからがコンサルティングかと分けられませんが、相談内容や相手の状況、提案する内容や与えられた時間などに応じてその時々で配分を変えていると思います。

聴く時は話しやすいように笑顔で頷きながら聴き、良いと思うところは褒めて、話は反復して確認し、曖昧な表現は具体化してもらい、分からないところはをの場で理解するまで聞く、ということを意識しています。

マスミ

まだまだな部分もありますが、とにかく楽しく話していただいて、私と話したらスッキリした、やる気になったとなったらいいなと思って対話をしています。

まとめ

コーチングについて、コーチングとは何か、どんな時に役立つのかなどをお伝えしました。

コーチングのメリットは相手に気付きを与え、自ら行動するためモチベーションを高く持てる点です。そのためにコーチは「傾聴」「質問」「承認」の基本スキルを持って対話をします。

企業の人材育成で活用したり、個人の目標達成、経営者との対話など様々な場面で生かせます。

コーチングをもっと知りたいなと思った方は、ぜひこちらの本がおすすめです。


引き出す力 あなたの中の「宝」を掘りおこす! [ 山崎拓巳 ]

「引き出す力」は私がコーチングすごい!と興味を持つきっかけとなった本です。実際のセッションの場面を解説していてどんな流れで気付きをあたえていくのかがリアルに分かります。私もこんな風にコーチングができるようになりたい!と思って勉強をすることにしました。


ザ・コーチ 最高の自分に気づく本 (小学館文庫プレジデントセレクト) [ 谷口 貴彦 ]

「ザ・コーチ」はコーチングで目標達成にどんな考え方をするのかが物語形式で書かれていてとても分かりやすいです。感覚ではなく、理論的に腹落ちでき、目標達成までのプロセスが理解できます。


プロの思考整理術 [ 和仁 達也 ]

「プロの思考整理術」はコンサルタントなどの仕事をする方向けです。コンサルティングの場面での生かし方が分かります。コーチングの質問の部分でも紹介していますが、私はこの考え方をイメージしながらヒアリングをしています。

マスミ

コーチングを知ることで人とのコミュニケーションの仕方が変わります。興味がある方はぜひ読んでみてください。ではまた!

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この記事を書いた人

マスミのアバター マスミ 中小企業診断士

メーカーにて営業職を10年経験した後、2023年5月に中小企業診断士として独立。
経営戦略やマーケティングに関する記事のほか、営業としての考え方、コミュニケーションのコツなど営業に役立つノウハウも分かりやすくゆる~く書いています。

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