こんにちは!中小企業診断士のマスミです。今日は、インスタグラムを活用した集客方法について、お話していきます!
知りたいです!映えたいです!
無料でできるマーケティングの方法として、SNSの活用がありますが、その中でもInstagram(インスタ)は商品やサービスの購入につながりやすいです。
活用のポイントを知って、集客につなげていただければと思います!
- インスタグラムのアカウント設計
- インスタグラムで集客につなげる投稿の仕方
- インスタグラムのアルゴリズム
インスタグラムの活用状況
インスタグラムは以前は若い女性が使うイメージが強かったですが、最近では世代を問わず使う人が増えていますので、写真や動画で訴求ができるようなビジネスを行っている方は集客ツールとして活用しやすいです。
また、何枚も投稿することができますので、スライドのように使って文章で伝えるという使い方も可能です。
いずれにしても、ユーザーがパッと見て興味をひく内容にする必要がありますね。
ユーザー層
インスタグラムの利用率は、次のグラフを参考にすると、2023年の時点で10代、20代では7割以上、40代で4割程度となっています。
男女別でも、まだ女性のほうが多いですが、男女差はそれほど大きくないですね。
ちなみに他のSNSツールとの比較では、一番利用率が高いのがLINE、続いてTwitter(X)、その次がInstagramになっています。
ユーザーの活用目的
こちらはSNSを使う目的についてのアンケート結果ですが、上から2段目のお買い得情報などを収集する目的でSNSを使っている人はインスタグラムが最も多い35.6%となっています。
この結果から、インスタの活用は売上につながりやすいといえますね。
ツールによって使われている目的が違うんですね
インスタグラム活用のメリット
インスタグラムを活用することで得られるメリットは次の通りです。
- 認知度アップ、新規顧客の獲得
- リピーターからの受注につながる
- ブランディングによる価値向上
- 顧客の声を聞ける
- 低コストで運用可能
写真や動画の投稿で企業イメージを作ったり、ブランド価値を高めたりできますし、お客様とのコミュニケーションによって集客につなげることがきるSNSですね。
インスタグラムのアカウント設計手順
では早速、アカウントを作成し、運用する手順についてお伝えしていきます。流れは次の通りです。
アカウントの目的を明確にする
まず最初に、今回の目的を明確にしましょう。運営をする目的によって、お客様とのコミュニケーションや投稿内容も変わってきます。
また、社内で何人かで担当する場合は、同じ目的で共通認識をもっていないと投稿に一貫性がなくなりますので、目的を明確にすることは重要です。
例えば次のようなことです。いくつかある場合も、優先順位を決めておきましょう。
- 集客、売上アップ(新規、リピーターへ)
- ホームページへの誘導
- ブランディングによる価値向上
- 採用を増やす
- 認知度向上、企業、店舗イメージの向上
ペルソナ設定と悩みの深掘り
目的が決まったら、自社がターゲットとするお客様の中から、投稿の対象となるような詳細な人物像を設定しましょう。
この詳細な人物像を「ペルソナ」といいます。ペルソナを設定するメリットは次の通りです。
- ターゲットに刺さりやすい投稿ができる
- アカウントの世界観を作りやすい
- フォロワーに情報が届きやすい
- フォロワー、ファンが増えやすくなる
ペルソナを設定すると投稿のアイディアが出しやすくなりますし、ユーザーさんに刺さる内容にすることができます。また、投稿内容に一貫性が出て、アカウントとしての個性が明確になります。
それによってフォロワー、ファンが増えやすいということです。
まずは、以下のようなペルソナのプロフィールを作成してみましょう。
ペルソナのプロフィールが完成したら、どんな悩みを感じているか、どんなことを目指しているかなど、心理を深堀していきます。
ここの悩みや課題を解決できる投稿を考えよう、というわけです。
提供価値、発信内容の方向性を決める
ペルソナの悩みなどの心理分析ができたら、次は発信内容と方法(写真か動画かなど)を検討していきます。
自分がお店や商品を選ぶ時に欲しい情報は何か、選ぶ基準はどんな点か、なども考えて表に記入しましょう。
また、単純に見ていて面白い内容や、プロだからできること、製作過程や企画から販売までの過程などもよいです。
発信する内容について基本となる考え方は、こちらの記事で詳しく記載していますので参考にしてみてください。
競合調査
アカウントの設計においては、競合となるような同じ商品やサービスを提供しているアカウントを調査することをおすすめします。
調査、参考にするのは、同じジャンルでフォロワー数が多いアカウントです。
顧客視点で確認し、どんな投稿がニーズがあって反応が良いかや、デザインやコミュニケーションの方法などを確認して、良い点はマネをしましょう。
プロフィール作成
ここまでで、誰にどんな投稿を発信していくかが決まったと思いますので、プロフィールを作成して投稿を行っていきます。
プロフィールは、プロフィールを見たユーザーさんがメリットや期待を感じてフォローしたくなるようなものにしていきましょう。
プロフィールには次の要素がありますので、ひとつひとつ見ていきます。
①アイコン
まずアイコンですが、見やすくてわかりやすいもの、目を引くものを意識しましょう。
アカウントのメインカラーを決めてそのカラーを使ったものにするのも良いと思います。
SNSは、人対人のコミュニケーションなのでできれば人を感じられるアイコンの方がよいです。顔写真や似顔絵などを検討してみてください。
②アカウント名
アカウント名は名前でどんな人物やどんな分野かがすぐ分かるようなものがおすすめです。
他のアカウントも参考にしながら、次の点を意識して分かりやすいアカウント名を決めましょう。
- 専門性のある名前にする(例)マスミ|中小企業の資金繰り改善コンサルタント
- 発信内容を名前の後ろに追加する(例)マスミ|中小企業の経営のお悩み解消ネタ
- アカウント名に検索されるようなキーワードを入れておく(例)マスミ|中小企業の集客・マーケティング支援
③プロフィール文章
フォローしやすいプロフィールを作るためには、どんな人にどんな情報を発信するかということや、フォローするメリットなどを入れると良いです。
また、プロフィールは冒頭の4行目くらいまでしか標準で表示されていなく、「続きを見る」をクリックして後半を表示するようになっているめ、重要なことは前半に入れるようにした方がよいです。
プロフィールの内容は、一度決めたらそのままではなく、定期的にチェックして反応を確認し、反応が良い内容に改善していきましょう。
ホームページや、YouTubeなど他のツールもある場合は、リンクを貼って導線を作るようにします。
④ハイライト
ハイライト機能とは、ストーリーズ投稿をプロフィール画面上に表示することができる機能です。(ストーリーズは24時間で閲覧できなくなりますが、ハイライトに入れておけば24時間経過後も公開できます)
プロフィール上で目立たせたい情報を整理しておくことができます。
ホームページでいうと、「メニュー」にあたる部分なので、固定でお知らせしたいことを置いておくイメージです。
ハイライトを設定していると、アカウントが整っているように見えて、イメージがよくなりますので、ぜひ設定してみてください。
気を付ける点としては、固定しておく投稿に分かりやすい名前をつけることです。分かりにくいとせっかくの情報がクリックされにくいので、分かりやすい名前をつけましょう。
デザイン検討
次に、全体のデザインを検討しましょう。
インスタグラムはビジュアルによる影響が大きいので、ペルソナが求めるデザイン、ビジュアルを検討しましょう。
まずは、同じジャンルのアカウントが使用しているものを参考にしてみると考えやすいと思います。
統一感のあるデザインにするために、次の点を検討しましょう。
- どんなフォントを使うか
- どんな配置で写真を入れるか
- タイトルの入れ方
- テーマカラー
このようなデザインのルールを「トンマナ」といいます。
トンマナ!初めて聞きました!
トンマナとは
トンマナ」とは「トーン&マナー」のことです。
「トーン(tone)」には調子や色調、「マナー(manner)」には様式や作風という意味があります。トンマナとは色調や様式、デザインやスタイルなどに一貫性をもたせるルールのことです。
トンマナを合わせることで、ユーザーさんに統一されたイメージを与え、コンセプトやブランドイメージが伝わりやすくなります。
トンマナを検討する時には次の点について気を付けましょう。
- テーマに合わせたフォント(書体)を選ぶ
- 配色は多くしすぎない、目安は3色程度
- イメージに合わせたイラストを使う
- 余白が多いと高級感、枠のサイズや並べ方にも意識を向ける
具体的に、フォントと色の違いで受ける印象がどう変わるかみてみましょう
イメージ1
なんだかシンプルモダンとは違ったイメージの色と文字ですね、、、
イメージ2
ちょっとシンプルモダンに近くなりましたかね、、
イメージ3
おお!シンプルモダンなイメージになりました!!!
こんな風に、トンマナの違いでイメージが変わりますので、自分のビジネスに合ったものとするように意識しましょう。
インスタグラムで集客するために
では、プロフィールを作成したら、投稿をし、他のユーザーとコミュニケーションをとっていきます。集客につなげるために意識することをお伝えします。
投稿について
- 投稿内容に一貫性を持たせる
- ストーリーズ、リールの動画を活用
- ユーザーニーズ、興味のある内容の情報発信
- ハッシュタグの設定
- タイトル、キャッチコピーの工夫
- 毎日投稿する
- インサイトを確認し、アルゴリズムに基づいた運用
投稿は、何度もお伝えしている通り、内容やデザインに一貫性を持たせることが重要です。ペルソナを作り、心理分析をして、ユーザーのニーズや興味のある内容を発信していきます。
また、画像や写真よりも動画の方が伝えられる情報量が多く、気軽に見ることができるので、動画にできるものは動画にして、リールやストーリーズを活用するようにしましょう。
ハッシュタグは30個までつけられます。検索ボリュームの大きいもの、中くらいのもの、少ないものをそれぞれ設定するとよいです。
数の目安は特に気にしなくてもよいと思いますが、関連性のあるものを入れましょう。
投稿のタイトルやコピーは、ユーザーが気になるもの、つい見てしまうものを考えましょう。
例えば、飲食店のメニュー紹介の投稿でも「〇〇店の人気メニュー紹介」というタイトルと「〇〇店に来たら必ずこれを頼め!激うま人気メニュー3選」では興味の引き方が違いますよね。色々と工夫してパッと目をひくものを考えてみてください。
投稿頻度については、できれば毎日投稿がおすすめです。難しい場合もルールを決めて、定期更新できるようにしていきましょう。
また、インスタグラムで集客するには、「インサイト」を確認することや「アルゴリズム」に沿った投稿でたくさんの人に見てもらうことが必要です。次で詳しく説明します。
インサイトとは
インサイトとはインスタグラムの分析ができる画面のことです。アカウントを「プロアカウント」にすると使えるようになします。
ビジネスで利用する場合は、プロアカウントにして、インサイトでユーザーの反応を確認して運用していきましょう。
プロアカウントへの移行もインサイトの利用も無料でできます。
プロアカウントにする方法は、右下のアイコンをタップしてプロフィールページを表示>右上の三本線をタップ>下の方に「アカウントの種類とツール」がありますので、プロアカウントに切り替える>と進んで、必要事項を記入していきます。
インスタグラムのアルゴリズム
アルゴリズムとはインスタの表示ルールのことです。
投稿をたくさんのユーザーに見てもらためには、アルゴリズムを理解して、表示されるルールに沿った方法で運用することが重要です。
lInstagramのミッションは『大切な人や大好きなことと、あなたを近づける』というものです。
そのために、ユーザーの日頃のアクションから、趣味嗜好に合っていると思われるものをおすすめとして表示するようにしています。
趣味嗜好に合っているかどうかは、「閲覧時間が長い」「いいね」「保存」「コメント」などのアクションが多いということで判断します。
インスタグラムの投稿は次の3種類の表示場所がありますが、内容と表示範囲は次の通りです。それぞれどんなアクションが重要視されるかが違っています。
フィード投稿については、以前はフォロワーにしか表示されませんでしたが、最近はフォローしていないアカウントの投稿も表示されるようになっていて、フォロワーが少ないアカウントでも投稿の内容がユーザーのニーズに合っていればたくさんの人の目に触れやすくなっています。
アルゴリズムに沿った対策
アルゴリズムに沿った対策としては次のことを意識して投稿を行います。
- 1.テーマを明確にしておすすめに表示させる
-
おすすめとして表示させるには、自分のジャンルをインスタ側に認識してもらう必要があります。そのためには、アカウントのテーマはこれと決めて、一貫性のある投稿をすることが重要です。
テーマがはっきりしていると、インスタ側が、「このアカウントのテーマはこれね、だったらこの人興味あるんじゃない?」と、そのテーマに興味のありそうな人のおすすめに表示するようになります。
び~社長なるほど!だから一貫性のある投稿が大切、ということなんですね。
その他、ユーザーのアクションを促すために、次の方法を検討してみましょう。
- 2.閲覧時間を延ばす
-
- 情報量の多いコンテンツを投稿する
- おすすめ○選などのまとめを投稿する
- 投稿枚数を増やす
- 動画を投稿する
- 3.コメントを増やす
-
- おすすめや質問を募る
- ユーザーの心を動かす投稿をする
- 届いたコメントには必ず返信する
- 4.「いいね」を増やす
-
- いいねしてねと促す
- 投稿頻度を上げる
- 投稿に一貫性をもたせる
- 5.プロフィールアクセスを増やす
-
- シリーズものを投稿する
- 他の投稿も見たいと思う投稿をする
- 他の投稿に遷移する動線を考える
コミュニケーションについて
ユーザーとのコミュニケーションについては、普通に個人アカウントと同じように考えれば問題ないです。
コメントには返信し、積極的にいいねをしたり、コメントをしたり、DMを活用したりしましょう。
よくある疑問・質問
よくある疑問としては次のようなものがあります。
必ずしもこうしなければならないというわけではなく、状況によりますが、判断ができないという人は、まずは参考にしてみてください。
まとめ
インスタグラムでの集客について、初めての方が取り組めるようお伝えしてきました。
まず運用してみて改善という方法もありますが、最初にしっかり設計しておくと運用が楽になりますし、継続しやすくなります。
ぜひ、じっくり取り組んでみてください。
ではまた!