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経コン塾(経営コンサルタント養成塾)のリアル口コミ

マスミ

どうもどうも。中小企業診断士のマスミです。ようこそ。

このサイトはコンサルタントの国家資格、中小企業診断士である私が、経営に関する知識をゆるキャラと共に分かりやすくお伝えしているブログです。

ここでは自己紹介の一環として、日々の出来事や気付きを日記としてまとめています。企業内診断士であった私が独立するにあたってどんなことを考えて何をしてきたか、独立後は何をしているのかを書いています。

近況としては、2023年2月末で退職となり、3月から独立することとなりました。2022年3月頃に会社を辞めて独立するぞ!と決めてから着々と準備を進めて現在に至ります。

今回は、現在私お世話になっている『経コン塾(経営コンサル養成塾)』ではどんなことを勉強しているのかについて、忖度なし、リアルな感想をお伝えしようと思います。

プロコン塾を検討している診断士の方や診断士ってどんなことを勉強しているか知りたい方の参考になればと思います。

この記事で分かること
  • 経コン塾で身に付くこと
  • どんな内容の授業か
  • こんな人におすすめ
経コン塾(経営コンサルタント養成塾)とは

経コン塾(経営コンサルタント養成塾)とは、東京都中小企業診断士協会のプロコン塾(マスターコースとも言う)です。

プロコン塾というのは、プロのコンサルタントの塾という意味で、一般的には中小企業診断士が独立のコンサルタントとしてスキルアップするための塾です。

Contents

経コン塾の特徴

入塾の条件

上述の通り、経コン塾は東京都中小企業診断士協会、中央支部のプロコン塾ではありますが、中小企業診断士以外の方も参加できます。

実際に診断士受験生もいらっしゃいますし、弁護士、公認会計士の方も一緒に勉強しています。東京協会ではなく、別の県の協会所属でも参加可能です。遠方からオンライン参加もできます。

学べる内容

ベースとなっているのは、事業再生に必要なデューデリジェンスの方法です。後半はマーケティングやブランディングについての講義もあります。

この中小企業診断士の実務補習ではお馴染みの「事業デューデリジェンスの実務入門」を執筆している寺嶋さんが塾長で、寺嶋さんから直接事業デューデリジェンス(以下事業DD)に必要な手順や分析の方法、考え方を学べて、さらにそれらに必要なフォーマットも提供してくれます。


事業デューデリジェンスの実務入門 再生コンサルティングの質を高める [ 寺嶋直史 ]

寺嶋さんについてはこちらの会社ホームページをご確認ください。

事業DDの方法を学びますが、事業DDでは決算書を元に経営分析をして、経営全体の問題点や課題を見つけ、解決策を提案するところまでやりますので、診断士としての基本業務全体がパワーアップできるような内容です。

なぜ経コン塾を選んだのか

私がプロコン塾で学びたかったのは、診断士として独立するにあたり、これまであまり自分が関わってこなかった財務会計全般の知識です。

ずっと営業をやってきたので、マーケティングは比較的身近で得意で、講師業も会社で行っています。そのため、それらに関する内容よりも、診断士試験でしか勉強していない財務会計の知識が足りないと感じていて、そこをもっと強化したいと思っていました。

そこで、いくつかの説明会に参加すると共に、昨年プロコン塾を受講していた診断士仲間数人に、受講した感想を聞きました。実際に参加した人に直接聞かないとなかなか実態が分からないと思ったからです。

その時に友人のひとりに「経コン塾がいいよ」とおすすめされました。

実は経コン塾の存在は知っていたのですが、他のプロコン塾の倍以上の費用がかかるため、検討の中に入れていなかったんですよね(笑)※30万円です。

でもその友人が自信満々におススメしていたことと、塾を修了して独立をしたことで、自信を持って独立できるようになるんじゃないかと思ったんです。費用を気にしてあまり自分にとってメリットの少ないコースを選ぶのだけは避けたいと思っていました。

ということで、だいぶ気持ちが経コン塾に傾いた状態で説明会に参加しましたが、塾長の寺嶋さんの話を聞いて、すぐにここに入ろうと決めました。

寺嶋さんがとにかく自信満々なんです(笑)後から他の塾生と話をしてもだいたい同じことを感じていて、それが決め手になった人も何人もいます。

私が聞いた説明会ではないですが、説明会がYouTubeにアップされていたので気になった方はご覧ください。

2022年の説明会の様子

この時私は事業再生が何なのかもよく分かっておらず、そもそも事業DDがメインの塾だという認識も持っていなかったです。ただ、診断士として一回りスキルアップできることだけはなぜか確信していました。

入塾にあたって決めたこと

入塾にあたって決めたことは以下の4点です。

  1. 予習をする
  2. 全部参加する
  3. リアルで参加する
  4. 懇親会に必ず出る

なぜか?

高いからです!!!塾に参加することで得られるものは全部吸収したい!!!

マスミ

という貧乏根性が半分、残り半分は明確な目的のためです。

私はプロコン塾で、知識やスキルの習得だけでなく、独立診断士の先輩方の働き方や仕事の取得方法なども聞きたいですし、将来的に仕事でつながれる仲間も得たい、という目的がありました。

そのために上記の行動を決めました。

※2024年2月追記:2022年当時は高いと思っていましたが、その内容の全容が分かり、活用している今は全く高いと思っていません。

そもそも私がプロコン塾に入ろうと思った経緯や理由が気になった方はこちらの記事をご覧ください。全部つながっていますので。

あわせて読みたい
【04】中小企業診断士として独立するための準備と計画 独立しようと思ってからどんなことをしたかをお伝えしています。独立するのは少し先なので、それまでに準備できること、計画についてのお話です。

講義の内容

講義の内容は経コン塾のサイトに掲載されていますが。受講した感想を含めて紹介していきたいと思います。

年間スケジュールはこちらのページをご覧ください。

毎月第3土曜日の10時から17時、リアルとオンラインのハイブリッドで開催しています。

第1回 事業再生と銀行対応の基礎知識

6月の第3土曜日からスタートしました。

会場に着くとまず名刺交換をしました。(事前に名刺交換して挨拶するよう指示されています)

確か、真っ先に塾長の寺嶋さんが来てくれたと思います。診断士の実務補習の時に寺嶋さんの本にだいぶお世話になったので、「わ、本物だ」とちょっとミーハーな気持ちが湧きました。

その後20人くらいと名刺交換をしましたが、すでに誰が誰かは覚えていません(笑)

まずは全員自己紹介から始まりました。どんな仕事をしていてどんなことを学びたいのかを順番に話します。皆さんの経歴や役職、仕事内容がすごすぎてびっくりしましたが、特に自分が劣っているなどということは気になりませんでした。これからスタートするのは同じだと思ったからです。

事前に名簿が渡されますので、そこに簡単にどんな人かをメモしていきました。8割くらいが中小企業診断士でした。

この後早速授業に入りましたが、この日は銀行とのやりとりで必要となる用語、基礎知識についての説明です。

私は全く知らない分野だったので、かなり新鮮でした。どれくらい知らなかったかというと、「リスケ」や「バンクミーティング」が何なのかよく分からなったくらいです。

その他、事業再生でよく使われる言葉やよく見る経営指標など、主に銀行や財務系の内容をカバーする話を座学で聞き、自分の知らなさに愕然とすると共に、これらを今日知っただけでもだいぶ前進した実感がありました。

資料はデータでもらえるので、分からなくなった時はいつでも見直せます。

ということで1日目が終わり、懇親会に参加しました。

寺嶋さんは初めてお話しましたが、だいぶ気さくです。いろいろ本音で話してくれて話が面白いです。

第2回 コンサルティングに必要な基礎スキル

7月、この日は前半は思考方法の話です。

事業DDの本を読んだ方は分かると思いますが、寺嶋さんはものすごく仕事が早いです。それは思考と作業の分離ができているから、ということで、その方法について教えてくれました。

私は事前にそれに関する本を読んでいたので、内容はかなり理解はできましたが、理解するのとやるのはまた別で、訓練が相当必要だなと思いました。

ただ、この思考方法が身に付いたらすごく早くなるだろうと思いました。実務補習でだいぶ時間がかかり苦戦したので、こんな風にやれば良かったんだなとも思いました。

その本はこちらです。気になった方はぜひ読んでみてください。


究極の問題解決力が身につく瞬発思考 [ 寺嶋直史 ]

ちなみに、本の著者から本の内容について説明を聞くと、こんなに分かりやすいんだということも分かりました。

この日の後半はヒアリングの仕方について実践です。

事業DDに必要なヒアリング項目が一覧になっている資料をいただきました。この通りに聞けば良い、と言われてこんなものがもらえるのか!と驚きました。

それを元にペアになり、前半で学んだ思考方法とも関連しますが、しっかり自分が理解することを意識してヒアリングするということを練習しました。

この経験により、今までよく分からないけれど後で調べればいいか、後から聞けばいいか、という考えを改めました。

しっかり自分が理解するところまで、何度も聞こうと思いました。私はコーチングも勉強しているので、コーチングでは相手の言ったことを繰り返して確認することをよくしますが、それも活用できると思いました。

ということで、第2回目もかなり吸収することが多い1日でした。

授業の後はもちろん懇親会です。

第3回 事業DD① 事業調査報告書1:外部環境分析

8月、この日は外部環境分析がテーマです。

まず最初に事業DDの報告書のサンプルをもらいました。完成形を見た方がイメージしやすいから、ということでしたが、まさにその通りでした。こういうものを作るために必要なことを学ぶんだとよく分かりました。

全50ページくらいの事業DDの報告書をワードでいただけて、使えるところはそのまま使っていいよということです。これによって定型文などいちいち自分で考えず、事業者さんごとに違う部分だけ書き換えれば良いことになります。

また、外部環境分析をするために、経産省等などのデータを探して拾ってくることになりますが、参考にできるデータ元の一覧表もいただけるので、いちいち探す手間も省けます。もうこれだけでもだいぶ時間の短縮になりますね。

余計な「作業」に時間をかけず、「思考」に時間を使うというのが前回の授業で習った考え方の基本です。そのために作業を可能な限り簡略化できる方法を提供してくれます。

主な業種ごとに必要な外部環境データの説明を聞いた後、自分でもデータを拾って簡単なグラフにするなどのワークも行いました。

ということで、第3回もめちゃくちゃ得るものが多い回でした。

毎度の懇親会も参加して、少しずつ塾生の顔と名前や仕事内容なども分かるようになってきました。

第4回 事業DD② 事業調査報告書2:財務分析

9月、この日は私が一番目的としていた財務分析がテーマです。

内容は、決算書の見るべきポイント、どの数値がどうなっていると良くないのか、なども説明があります。診断士の試験でも収益性、効率性、安全性の点で評価をしますが、それよりももっと、突っ込んだ内容です。

事業再生が必要な会社の決算書の分析なので、なぜこのような状況になってしまったのかを数値から分かるところを読み解きます。そこである程度の仮説を立てて、実際のヒアリングで確認、という流れです。

そのためにどんな手順でどういう作業をすれば良いか一通り説明を聞いた後、自分でも決算書を見て分析をするというワークを行いました。

これによって、どいういうところを見れば良いのかが分かるようになったのと、決算書を見て何が判断できるようになればいいのかというゴールを理解したことで、自分の不安要素がだいぶ減りました。

ということで、今回もたくさん学んだ回でした。

懇親会に参加し、先輩方から仕事の受注の仕方などの話も聞けて、さらに勉強になりました。

第5回 事業DD③ 事業調査報告書3:内部環境分析

10月、この日は内部環境分析がテーマです。

まずは企業特性についての講義からです。BtoBとBtoCの違いや労働集約型、資本集約型、嗜好品と生活必需品、見込み生産と受注生産など様々な視点で企業の特性について学びました。

続いて経営・組織・人事、営業、生産、小売りなどごとにどんな点をどんな順番でヒアリングすべきかや何を目指すべきかなどの説明です。

大企業と中小企業の違いでは「大企業あるある」の説明もあります。中小企業は大企業のマネをしてはいけないということですが、あるあるが分かりすぎて面白いです。

それぞれについてかなり細かく報告書に記載すべき内容とフレームワークの使い方も説明してくれますので、だいぶ何を聞いてどう書けば良いのかのイメージがつきました。

寺嶋さんは中小企業にとって大切なのは内部分析だと当初から言われているだけあり、この回の資料は190ページにも及んでいます。時間が無い、やばいやばいと言いつつ実体験の話が膨らんでいくのが面白かったです。(面白いだけでなく、とても勉強になるのでありがたいです(笑))

最後は次回の実習の説明です。チームに分かれて事業DDの報告書作成のヒアリングをします。事前に財務データを渡され、財務分析をした上でヒアリングに臨むことになります。

この日も懇親会に参加しました。この頃になると懇親会に参加するメンバーもだいたい決まってきて、どんな仕事をしているかなども分かるようになり、楽しく過ごしました。

特別講義 ケーススタディ・エゴグラム

10月は通常とは別に特別講義があります。内容は事例企業のケーススタディとエゴグラムです。この日は私は別の研修が入っていて参加できませんでしたが、後で録画を見て受講しました。

講義動画は毎回録画していて、いつでも見られます。また、歴代の塾生も毎年新しくなる動画を見たり、新しくなったフォーマットを使うことができます。

ケーススタディでは、事前分析した企業の改善提案を作成しました。中小企業診断士試験の2次筆記試験と似ていて、与件文を読んでSWOT分析をした後、改善提案の報告書を作成します。試験と違うのは文字数制限はなく、報告書としてまとめる点や事例ごとに組織、マーケティングなどと分かれていない点です。

進め方の手順も示されているのでその手順通りに進めていけば報告書が作成できるようになっています。私も自宅で同じように作成した後で解答例を確認しました。

2つ目のテーマは「エゴグラム」です。エゴグラムとはアメリカの心理学者エリック・バーン博士が創始した「交流分析」という人間関係の心理学理論に基づいて作られた性格診断テストです。コンサルタントとして、人の特性を理解することでより明確に運用イメージを描けるようにと講義に加えられています。

5つのパーソナリティとその特性を学んだ後で、自分がどの傾向が強いかチェックテストを行います。

5つのパーソナリティとは、大まかに言うと「父性」「母性」「合理性」「従順な子供」「自由な子供」で、どの傾向が強いかによってどういう人格かが判断できます。

ちなみに私は「合理性」と「従順な子供」が高いです。コンサルタントの場合は「合理性」が高い人が多いそうです。

私は、元々こういった人の特性に関心が高く、このブログでも「男性脳」「女性脳」について記事を書いているくらいなので、とても興味深い内容でした。エゴグラムでは「合理性」という視点があるので、「男性脳」「女性脳」だけでは表せない部分が表せてスッキリしました。

よかったら男性脳・女性脳についての記事もご覧ください。

あわせて読みたい
【男性脳・女性脳 診断付き】男女の考え方・コミュニケーションの違い 女性ってなぜこうなんだ、男性ってなんでこうなの?と思うことはありませんか?それは男女の考え方の違いからきています。この記事では目からうろこの男女の違いについて詳しく説明しています。

第6回 事業DD④ 事業DDケーススタディ

11月、この日は事業DDの報告書作成に向けてのヒアリングです。

4チームに分かれて誰がどの内容をヒアリングするか決めた後、ローテーションでヒアリングをしていきます。

事前に報告書フォーマットをもらっていて、そこにヒアリング項目がずらっと一覧で書かれているので、その中から聞くべきポイントを選んで聞いていきます。1回20分×3回、プラス10分1回で報告書に必要な内容を聞き出します。

ヒアリング対象は事例企業の専務になった寺嶋さんです。(4チームあるので、寺嶋さんはずっとヒアリングされっぱなしでで同じようなことを何回も話します)

私のチームは一番最初だったので、誰がどこを担当するか、何を聞くかなどドタバタしながらヒアリングに臨みましたが、回数を重ねるごとに要領を得てきました。

ある質問をすると、専務(寺嶋さん)は事前に準備した資料を出してくれることが分かり、他にも資料があるんじゃないか?ここを聞けば資料が出てくるじゃないか?などと盛り上がり、最終的に全部の資料を提出してもらうことに成功しました。ヒアリングの後は簡単に内容をまとめて1日が終了しました。

この日はみんなへとへとでしたが、一番疲れたのはずっとヒアリングされっぱなしだった寺嶋さんでしょう(笑)

今回のヒアリング結果を元に、次回までに個人で50ページぐらいの報告書を作成するのが課題です。

第7回 事業DD⑤ 事業調査報告書の発表

12月、この日は作成した報告書の発表です。

バンクミーティングを想定して、チームで代表1人が発表し、残りのメンバーは質疑対応のサポートです。発表チーム以外の塾生は銀行員として質問をする役になります。

私が代表として発表することになりましたが、バンクミーティングを経験したことがなく、一番最初の発表だったので全く要領が分からず、とにかく持ち時間30分で納めなければ、、と必死でした。

なんとか時間内に終え、その後は質疑応答です。銀行員役の塾生はあえて意地悪な質問をするようにと言われていたので、みんなかなり厳しくツッコミます(笑)チームメンバーが応戦してくれて、無事発表を終えました。

このように順番で4チームが発表をして1日が終了しました。

10月の講義後から財務分析、ヒアリング、報告書作成、とやってきて一山超えた感がありました(笑)

第8回 事業計画、予実管理、資金繰り表

1月、この日は以前やっている財務分析を活用した予実管理や資金繰り表、事業計画の作成のフォーマットの解説です。

決算書の数字をExcelに入力し、それをベースに色んな要素を加えていくと、シミュレーションをしたり、資金繰り表が作成できたり、改善計画書ができたりします。Excelファイルにシートが30ページくらいあります。

この使い方を順を追って説明してもらいながら、自分でも入力していきます。途中で離脱した人向けに、途中まで入力したファイルがたくさん用意されています(笑)

私は途中離脱しかけましたが、なんとか最後までついていけました。

なかなかのボリュームなので、1回やっただけでは使いこなせるか自信がないですが、何回か使って慣れれば相当効率化できると思います。この施策をするとどこの数字が変わってPLがどうなるかがすぐ分かり、これでは目標にいかない、ではこの施策はどうか、など、事業計画と数字を結び付けたシミュレーションが簡単にできます。(使いこなすのは簡単ではないかもしれませんが(笑))

第9回 ブランディング(売上アップ)の手法①

2月、今回からは売上拡大、認知度拡大にシフトした内容になります。ブランディングとは何か、それがどう役立つのかについて説明があり、その後に具体的な手順をワークを元に実践していきます。

実際の支援先でもいいですし、独立を考えている人は自身のビジネスについてのブランディングを考えることもできます。Excelシートに検討すべき内容が記載されていて、それに沿って考えていくとブランドアイデンティティやブランドステートメントなどができあがります。

ブランディングというと、ふわっとした概念のイメージがあるかもしれませんが、ブランディングとは「売れ続けるしくみ」をつくるということです。マーケティングは「売れるしくみづくり」に対して、ブランディングとは価値を高めて売れ続けるようにします。

私個人としては、メーカー営業でブランディング、マーケティング、営業に関することは身近だったので、これまでの事業再生よりずいぶんすんなり理解できました。

今回の講義の元になっているのが寺嶋さんも共著で参加されているこちらの本(の最新版)です。体系立てて書かれていて分かりやすいのでお勧めです。


新版 社員をホンキにさせるブランド構築法 [ 一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 ]

今回のワークで考えたブランドステートメントは次回の講義で代表3名が発表することになりました。私は今後の自分の事業について作成していたので発表するのはめちゃくちゃ恥ずかしかったですが、誰も手を挙げなかったので発表させていただくことにしました。。

第10回 ブランディング(売上アップ)の手法②

3月、今回は前回作成したブランドステートメントの発表からスタートです。私も発表をしました。

内容は、自分のブランドアイデンティティ(顧客にどう思われたいか)や自分の強みやその根拠、ターゲットなどをまとめたものです。発表した後、寺嶋さんから改善点などのアドバイスをいただきました。

その後の講義は、これまで考えてきたブランドステートメントを元に提案書の作成です。決まった流れがあるのでそれに沿って考えていきます。うまく話せなくても見ただけで伝わるような提案書が作成できます。次回3名発表することになりました。もちろん私も発表します(笑)

この他は営業についてです。どんな企業でも営業は必ず必要で、ただ実際は属人的で思うように成果がだせていない場合が多いと思います。その目指すべき姿はこれで、そのためにはこういうことが必要だ、という具体的な手法を学びました。

私は長く営業職で営業の実態をよく知っているので、ああそうか、こういうことをしていないから良くないんだなというのがとてもよく分かりました。

いよいよ次回が最終回です。これまで講義は全部リアル参加、懇親会も皆勤賞、課題も全てやり、課題の発表は全て手を挙げてきました。誰よりも元を取っていると思います(笑)

第11回 様々な現場のコンサルティング手法、ケーススタディ

4月、今回が最終回です。冒頭は前回の課題だった提案書の発表をしました。

私は自分の事業の集客を想定し、飲食店支援向けの提案書とLPを作りました。LPは課題ではありませんが、せっかくならLPにした方が伝わりやすいので作成してみました。それに対して、寺嶋さんから改善のアドバイスをいただいたので、後ほど修正をしたものがこちらです。(似顔絵に変換しています)

修正前(パスワード)525454

https://demosite-001.my.canva.site/dafg6cvonwc/

修正後(パスワード)437624

https://demosite-001.my.canva.site/daf8fg2ht1s/

ちょっとした違いですが、だいぶターゲットがはっきりして、ストレートに伝わりやすくなったと思います。

続いては講義です。以前学習した課題解決の思考法、作業と思考の分離などの短時間で質の高い仕事ができる方法をおさらいしました。

また、業務改善の方法として、組織人事の改善、生産性の改善、原価管理の方法、売上向上の方法等様々な場面で何が重要でコンサルタントとして何をすれば良いのかを学びました。それによって、現場で問題に遭遇した時に、どういう風に解決をしていけば良いのかがよりリアルにイメージすることができました。

午後はワークです。与件文を読んでSWOT分析をし、課題抽出、改善策の提案をまとめるというワークをしました。診断士の2次試験に近いものですが、1時間でひとりでこれらすべてを行うので、かなり時間との勝負です。

個人ワークの後はグループで意見交換して発表、恒例の鋭いツッコミ合い(笑)です。

以上で約1年の授業は終了です。

そして、終了証~~~!!!今回から終了証をいただけることになりました!達成感!

経コン塾修了証書
https://reving-partner.co.jp/keicon/

まとめ

いかがでしたでしょうか。経コン塾は他のプロコン塾よりもかなり高額なマスターコースなので、どんなことが学べるの?と疑問に思っている方もいると思い、1年間の内容をまとめてみました。

公式HPでも内容を確認できます。

受講した感想としては、30万はめちゃくちゃ安い!!!です。他に30万円くらいのスクールは様々ありますが、他と比べて得られるものが全然違いますね。

寺嶋さんは実際の支援で本当に役立つ知識にこだわっているので話が具体的で分かりやすいです。また、いかに効率よく作業をするかを重視しているので、初めてやる私たちが余計な時間を使わなくていいように効率化したフォーマットを用意してくれているのもすごくありがたいです。

私の場合、受講を始めた後から協会や会社の仕事で事業者さんの支援をする機会が増え、偶然にも講義で習ったことがすぐ生かせる場面が毎回あったため、聞いただけで終わりということがなく実践で使えたというのも良かったです。

内容のイメージとしては、診断士の実務補習と実務の間をつなぐスキルが身に付くと思います。診断士になったけれど実務をひとりでするにはちょっと自信がないと思っている人にはとてもおすすめです。

ただし、当初30人で始まった講義もだんだん参加する人数は減ってきていて、離脱していく人もいます。どのプロコン塾でも同じかと思いますが、お金も時間も使って学んでいるので、学んだことをどこで生かすのか何のために学ぶのか目的を明確にした上で、得られるものは全部吸収しよう!という気持ちを持って受講されることをおすすめします。

例年は3月ごろから5月末まで募集していますが、定員まで埋まるのが早くなっているようです。気になっている方はお早目に説明会に参加してお申込みいただいた方が良いと思います。

独立した後の話はこちらへ。経コン塾で学んだことがどう生かされているかなどもなんとなく分かります。

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この記事を書いた人

マスミのアバター マスミ 中小企業診断士

メーカーにて営業職を10年経験した後、2023年5月に中小企業診断士として独立。
経営戦略やマーケティングに関する記事のほか、営業としての考え方、コミュニケーションのコツなど営業に役立つノウハウも分かりやすくゆる~く書いています。

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