どうもどうも。中小企業診断士のマスミです。ようこそ。
このサイトはコンサルタントの国家資格、中小企業診断士である私が、経営に関する知識をゆるキャラと共に分かりやすくお伝えしているブログです。
ここでは自己紹介の一環として、日々の出来事や気付きを日記としてまとめています。企業内診断士であった私が独立するにあたってどんなことを考えて何をしてきたか、独立後は何をしているのかを書いています。
たまに振返りをしようと思うのですが、昨年10カ月まとめて振返って長文になったため、あれから半年くらい経ったので書いてみようと思います!
私は2021年に診断士登録をして、今は診断士2年目です。2023年5月に独立開業をしました。
これまでコンサル会社で働いたことはなく、住宅設備メーカーの営業をしていました。
独立しようと決めたのは2022年の3月くらいでして、それから12月までにどんなことを考え、どんな行動をしてきたかはこちらの記事で書いています。
今回はこの続きになります。
これから独立を考えている人の参考になればと思い、辞めた後にどんなことをしているのかについてお伝えしていこうと思います!
- 公的機関中心の独立診断士の日常
- とりあえず独立したらなんとかなるのかどうなのか
この時期のテーマ
2023年1月から6月までを振り返ってみようと思いますが、この時期のテーマは次の通りです
- 環境に慣れる
- 環境を整える
- いただいた仕事を精一杯やる
というのも、2023年1月末で退職、2月には千葉県の実家(2世帯)に引越しをすると決めたため、仕事も住まいも変わり、環境が激変するので、何かするというよりまずは環境に慣れて、諸々の手続きを滞りなく行うことを優先しようと思いました。
また、引越した後は、協会からの仕事を積極的に行い、経験を積んでいこうというのがテーマです。
独立したら営業、と考えるかもしれませんが、診断士としての仕事はまだまだ慣れていない状況なので、営業はしなくていいと決めていました。
月ごとの振返り
まず月ごとの出来事はざっとこのような感じです。
- 1月 WEB広告スクール、会社の最終日
- 2月 引越し、認定支援機関の実践研修
- 3月 経営支援アドバイザー2級試験、405事業、窓口相談
- 4月 商工会の仕事、コーチングスクール開始
- 5月 開業、専門家派遣
- 6月 補助金、事業再生、クライアントワーク
1月 WEB広告スクール、会社の最終日
1月末で会社は最終日となります。2月は丸々有給消化です。
2月頭に引越しで忙しくなるため、この頃、コンテンツマーケティングのライティングの仕事をしていたので、できるだけ前倒しで作業を進めていました。
また、一度WEB広告について体系立てて勉強したいと思い、1月から3か月間のオンラインスクールに参加することにしました。毎週講義と課題があります。
この頃、会社の退職の挨拶や引越しの準備も同時進行だったため、もう何がなんだか分からないくらい何かに追われていました(笑)
寝ないと目が三重になって半目になりがちなのですが、おそらく毎日こんな顔だったと思います。
何すればいいんだっけ?
やることが多すぎて混乱したため、ガントチャートを作って管理していました。
2月 引越し、認定支援機関の実践研修
2月上旬に引越しをしました。荷物の整理などでなかなか通常の生活に戻るには時間がかかりました。
引越しから10日後に認定支援機関の実践研修を予定に入れていたのですが、その少し前に体調が悪くなりかけました。必死で予約した研修だったので、休みたくない!!!と強い気持ちで臨み、なんとか研修を乗り切りました。
認定支援機関の実践研修についてはこちらの記事をご覧ください。
そして終わったとたん5年ぶりに風邪を引きました。
めったに風邪を引かないこの私が!
この頃の仕事は、協会で1件セミナーの依頼をいただいていたのと、継続していた専門家派遣が1件でした。
あとは毎週のWEBスクールと、経コン塾、公的機関の専門家派遣の登録の面談をしたり、研究会に参加したりという日々でした。
3月 経営支援アドバイザー2級試験、405事業、窓口相談
3月初旬に『経営支援アドバイザー2級』という試験を受けました。
この試験は、銀行業務検定の1つです。
「銀行業務検定試験」は、主として銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象に、業務の遂行に必要な実務知識および技能応用力についてその習得程度を測定することを目的に、さらには実務能力水準の向上に寄与することを願って1968 年2月からスタートした公開の検定試験です。
銀行業務検定協会 https://www.kenteishiken.gr.jp/
主に融資や渉外の方を対象として中小企業の支援に必要な定性、定量分析力の基本的知識や実践的能力の習得程度を測定するものです。
簡単に言うと、金融機関として経営改善に必要な知識を持っているかという試験です。
なぜこの試験を受けようと思ったかというと、私は金融機関出身ではないので、金融機関の人が当たり前に知っている知識を得たかったから、という理由です。
経コン塾では事業再生について勉強していますが、金融機関との交渉が必要となり、その辺りの知識が不足していると思ったため、勉強しようと思いました。
が、がしかし、上述の通り、引越し後すぐに認定支援機関の研修などがあり、勉強する時間もロクになく、さらに溜まっている疲れによって風邪を引いたので、
なぜこのタイミングで試験を入れた?気合でいけると思ったの?
バカなの?
と、後悔しまくりでした。
テキストと問題集を買っていたのですが、どうにもやる気スイッチが入らないまま、テキストを無理やり流し読みをして試験に臨むという無謀なスタイル。
ただ、幸い診断士の試験(企業経営理論)の内容と重なる部分も多く、2次試験的な筆記試験も入っているので、銀行業務部分が分かっていなくてもそれなりに点数がとれるのではないか?と本末転倒な考え方に・・・(←元々銀行業務を理解したくて試験を受けているため)結果は5月に分かります。
3月後半からは、協会の仕事で経営改善計画策定支援事業(405事業)のサブ担当をさせていただきました。今回のサブ担当は、とにかく先輩に同行して一連の流れを知る、という主旨です。
また、初めて商工会議所の窓口相談も担当しました。あらかじめ相談内容をいただいているので、事前に調べておくことができます。ただ、簡単な内容しか情報がないため、実際にどんなことを聞かれるのだろう、、と緊張しました。
当日は資金繰りについての相談と、創業関係の相談の2件でしたが、同じ会場に行政書士さんと税理士さんがいるため、関連する部分については紹介して対応してもらったり、協力して調べて回答したりなどできて心強かったです。
ということで、3月は、会社を辞めて引越しも終え、ゆっくりできるかと思いきや、もろもろ手続きなどをしながら、スポットの仕事と試験やWEBスクールで予定がいっぱいでした。
4月 商工会の仕事、コーチングスクール開始
4月からは商工会関連の仕事が始まりました。週に2日支援機関に出勤します。また、月2回のコーチングスクールも始まりました。
コーチングスクールは、同じ中小企業診断士の先輩が主催する『ブルーミングコーチングスクール』です。
偶然なのですが、このスクールを主催するかわともさん(川瀬朋子さん)は、私と同じ方がコーチだったんです。(←私のコーチとかわともさんのコーチが同じ人ということです。分かりにくくてすみません)
さらに、商工会の専門家派遣で定期訪問する先ができ、また5月から新しく経営改善の専門家派遣の仕事が決まっていたので、その準備などもあってバタバタと過ごしていました。
5月 開業、専門家派遣
5月は、前半GWですので、訪問の予定はなく、比較的家で過ごす時間が多かったです。
ただ、中旬に新しい専門家派遣の仕事があり、簡易的な経営改善計画の策定という初めての内容で、準備にかなり時間を使っていました。
その中には実態BSを作成することも含まれていて、それをどうやったら良いか、過去の研修資料を見たり、本を読んだり、先輩の作成した資料を見たりなどして、やり方を調べていました。
実態BSというのは、帳簿上のBS(バランスシート)を実態に則したものに評価を変えるというものです。一定のルールの下に調整を加えていきます。例えば、土地の評価額を実際の価格に直したり、返ってきそうにない売掛金を減らしたり、売れる見込みのない棚卸資産を減らしたり、など色々です。
厳密には会計士さんなどが行うので、診断士が行う場合は簡易的なもので大丈夫なのですが、なにしろ研修でさらっと聞いただけだったので、最初は何をどう調整すれば良いのか、、という感じでした。
幸い、やることは理解できて、なんとか自分でできるなという状態で訪問することができたのですが、実は今回は実態BSは不要だった、というオチです笑
おかげさまでめちゃくちゃ勉強になったので、全く問題ないですが。
そして、5月は3月に受けた「経営支援アドバイザー2級」の合格発表もありました。
なんと!
合格!!
あんなに勉強していなかったのに!
感じ悪い!
めちゃくちゃ感じ悪いですが、奇跡的に合格していました(笑)ただし、銀行業務について詳しくなる、という目的は2割くらいしか達成していません。だってその部分勉強していないから。
金融機関出身ではない人が銀行業務について知りたい場合、ちゃんと勉強すれば、かなり勉強になると思います。(お前が言う?!となるでしょうが)
それからそれから、5月1日には開業届を出しました!
結構バタバタやったので、その時の話はこちらへ
6月 補助金、事業再生、クライアントワーク
そしていよいよ6月。6月のスケジュールは次の通りです。
まず、週2の商工会の仕事は継続。その他に専門家派遣が3社、創業系の仕事が1件、セミナー講師が3件、事業計画作成の仕事が1件、知り合いに頼まれた補助金の説明が1日、事業再構築補助金の支援が1社、事業再生の仕事が出張で2泊3日、さらにWEBスクールのクライアントワークが1件、とこのようなスケジュールです。
死亡する予感しかしないです。。。
がしかし、私は計画のオニ。
そうだった!マスミは計画のオニだった!
まずセミナー3件はほぼ5月中に作成していたので、それほど日数を圧迫しませんでした。専門家派遣についても、資料は作成していますが、継続案件なので、それほど心理的な負担は大きくなかったです。
地味にクライアントワークがきつかったです笑。トラブルなどがあって作業が増えたんですよね。。
まあそんなこんなで、とにかく、前倒し前倒しで作業を進めて、ギリギリになるのを防いでいました。
で、問題は事業再構築補助金と事業再生です。
月末に事業再生の出張があるため、それまでに訪問企業の外部環境分析と財務分析を終え、報告書の体裁を整えておく必要があります。また、事業再構築補助金の申請支援まで終えていなければなりません。
補助金の方は、先輩からの紹介だったことや、2年ぶりに支援すること、ほぼ2週間しか時間の猶予が無かったことでだいぶ追い詰められましたね。。。最終的には出張と手続きの予定が重なってしまったので、先輩に協力していただいてなんとか終えた、という感じでした。
で、最後は出張です。こちらも初めての仕事で、事業デューデリジェンスと事業計画作成のために3人チームで訪問しました。
私は上述の通り外部環境と財務分析担当です。財務分析はフォーマットがあるので1日で終わりましたが、外部環境は3、4日かかりました。今回は外部環境の影響が強い業種だったので、通常よりも多かったのですが、先輩が作成した他の案件資料があるので、それをベースにアレンジすれば良いので少しラクでした。
そんなこんなで、6月を死に物狂いで乗り越えました。もうこんな仕事の仕方はしないと心に決めました。
計画のオニの限界を見た気がします。いくら計画性があっても、自分のコントロールできない出来事が起こり、それを予測してバッファをみておかないと本当にツライです。
独立して数か月だとこんな感じです。(私の場合は、ですが)
何でも初めてなので、勉強しつつ仕事しつつなので、結構大変です。
ただやりがいと充実感は半端ないです!
色々大変な思いをしながら、次はこうしよう、これはもう止めようなどと気付きは多いです。何でもやってみて、ですね。
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