こんにちは。中小企業診断士のマスミです。
マーケティングって何?どんなことをすればいいの?
という方向けに全体像を解説をしていきます!
はい!マーケティングって市場分析をしたりするんですよね?
なんだか難しそう・・
そうですね。市場分析もマーケティングに含まれますが、その一部なんですよ。
分かりやすくお伝えするので、難しく考えなくても大丈夫です。
以前、経営戦略の話をしていますが、その中で個別戦略のひとつに「マーケティング戦略」がありました。
マーケティングは全体の戦略の中のひとつだ、ということを最初に知っておいてくださいね。マーケティングの他に、財務や人事、生産管理などがあって、会社全体の戦略の中のひとつ、ということです。
経営戦略についてはこちらの記事をどうぞ。
ではまず今日は、マーケティングとは何か、どうやって考えるのかなどの全体像についてお伝えしますね。
- マーケティングとは何か
- マーケティング戦略を考える手順
- デジタルマーケティング・WEBマーケティングとは何か
マーケティングとは
マーケティングとは、と調べるといろいろ答えは出てきますが、簡単に言うと、ゴリゴリ営業をしなくても自動的に売れるような仕組みを作ることです。
営業は「直接売ること」とすると、マーケティングは営業をしなくても、お客さんが買いたい、欲しいと思って行動を起こしてもらうような仕組み、しかけを作っていくことだと考えると分かりやすいかと思います。
そのために大切なのは、『お客様の視点に立って商品や売り方を考えること』です。これを『マーケティング志向』といいます。
この逆の考え方が、今ある商品をどうやって売るかという商品を中心に考えることです。
お客様の視点に立って、お客様が「欲しい!」と思ってもらえるかを考えることで、自動的に売れるようにしていくんですね。
なるほど~、自動的に売れるようになったら営業がラクになりますね。
そうですね。マーケティングは身近なところでもたくさん行われていています。
例えばコンビニのレジ前においてある和菓子。つい買ってしまうことありませんか?または、ランチを食べたらクーポン券をもらったのでまた同じお店に行く、など。
これらのことも、どうやったらお客さんが買いたいな~と思ってもらえるかを考えて商品を置いたり、施策を考えたりするマーケティングの一環なんですよ。
確かに・・・レジで並んでいるとつい和菓子をカゴに入れていたりします。待っている間に見ているとちょっと甘いモノ食べたいな、という気になるんですよね。
マーケティング戦略を考える手順
では、どうやってマーケティング志向で売れる仕組みを作っていけばいいのかの流れを簡単に説明しますね。
マーケティング戦略を考える手順は一般的には以下の手順で行うと考えやすいです。
まずは、自社や顧客、競合の状況を整理してみましょう。環境分析を行うには3C分析を使います。
自社(company)顧客(competitor)顧客(customer)の頭文字、3つのCから3C分析と呼んでいます。
3C分析によって、自社だけが顧客に提案できる独自の強みを見つけていきます。
自社独自の強みが決まったら、そこに価値を感じてもらえる顧客層を考えていきます。
まずは顧客を属性によって分類(セグメンテーション)して、ターゲットを決め、そのターゲットが重視する購買の決め手に対して自社がどんな立ち位置が良いか(ポジショニング)を考えます。
セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニングの頭文字をとってSTP分析と言います。
この、商品(product)、価格(price)、流通(place)、販促活動(promotion)のことを頭文字をとって4Pと言います。
これらをバランス良く考えていきます。
このような順番で考えていきます。
こうして順を追ってそれぞれお客様の視点を入れて考えていくことで、お客さんが欲しい!買いたい!と思ってもらい、営業をしなくても売れる仕組みを作ることができます。
この仕組みは一度考えたら終わりではなく、常に結果を確認して改善を繰り返していきます。
計画(plan)行動(do)結果を確認(check)改善を実施(action)の頭文字をとってPDCAを回すと言います。
ですから、最初はうまく考えれられなくても、後から修正していけばいいので、ひとつひとつ時間をかけなくても大丈夫です。
なるほど。まず考えてやってみて、違うなと思ったら改善していけばいいんですね。
その通り!
具体的な方法は別の記事でお伝えしますので、今日は全体の流れだけ知っていただければと思います。
WEBマーケティング、デジタルマーケティング
マーケティングというと、最近ではWEBマーケティング、デジタルマーケティングという言葉を聞くことも多いですね。
これらについて説明しておきますね。
売れる仕組みを作ること、というマーケティングの中で、WEBやデジタルのツールを使ったものをWEBマーケティング、デジタルマーケティングと呼んでいます。
使うツールによって言い分けているだけです。
ですから、上記のStep1、2までは違いはありません。
デジタルマーケティング、WEBマーケティングでもここが基本で、ターゲットや顧客のニーズを満たす自社独自の強みが決まっていないとその先に進めないです。
やはりそこが重要ということですね。
WEBマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、デジタルの方が範囲が広いと認識してください。
デジタルとは大まかに言うとコンピューターで扱えるもの全般であり、WEBとはインターネット上のものです。
インターネットに関連しない、デジタルの看板や、バーチャルリアリティーや情報のデータなどを活用することもデジタルマーケティングには含まれます。
ですから、デジタルマーケティングって難しそう・・と、あまり構えなくても大丈夫です。日ごろ使っているチラシやイベントでの集客などをデジタルを使った何かで行うだけのことです。
デジタルマーケティングの中でも、特にWEBマーケティングの特徴として大きな点は、データ分析がしやすい点です。
チラシを撒いて集客しても、チラシを見たお客さんの行動は分かりませんが、WEB広告の場合は、何人がどれくらいの時間見て、申し込んだのか、などがデータとして残るので分かりやすいです。
WEB上のデータなので途中で修正を加えて軌道修正することも可能です。また、お客さんの属性を絞って広告を出すことも可能なので、効率的でもありますね。
そんな特徴があり、オンライン化が進んだこともあってここ数年でWEBマーケティングが活発になってきているんですね。
WEBマーケティングの特徴
- 顧客の行動がデータで分かり、分析しやすい
- データの修正がしやすい
- ターゲットを絞った施策がしやすい
まとめ
ではここまでのまとめです。
- マーケティングとは、売れる仕組みをつくり、営業しなくても自動的に売れるようにすること。
- マーケティングは徹底的にお客様視点で考えることが重要、『マーケティング志向』という。
- マーケティングの手順は、①環境分析 ②ターゲットを決める ③商品・価格・商流・販売促進をバランス良く考える と言う流れ
- 顧客のニーズを満たす、自社独自の強みを見つけることが大切。
- まずはやってみる。PDCA回して改善を繰り返すことが大切。
- デジタルマーケティング、WEBマーケティングもマーケティングの一部。使うツールが違うだけ。
いかがでしたでしょうか。マーケティングの全体像や考え方が理解いただけましたか?
今まであまり意識せずに行っていたこともマーケティングの一環だなと分かりました。もっと体系だてて知りたくなりました。
おお!び~社長、素晴らしい!
それでは、実際にマーケティング戦略を考えていきましょう。
まずは3C分析からです。つづきはこちらへ