こんにちは。中小企業診断士のマスミです。
今回は男女の違いを認識した上でどんなコミュニケーションをとると良いかについてお話します。
待ってました!前回の続きですね!
そうですね。前回、男女の考え方やコミュニケーションの違いについてお伝えしました。まずはこちらをご覧ください。
自分では当たり前だと思っていた感覚が、男女によって当たり前ではないと知って衝撃でした!
そうなんですよね。必ずしも男性は、女性は、とはっきり区切れるわけではありませんが、男性脳か女性脳かによって考え方や感じ方がかなり違うということをご理解いただけたかと思います。
私も初めてこの話を聞いた時に、今までは
なんでこの人こうなのよ・・・
と思っていた部分が
なるほど、そういう考えが当たり前な人がいるのね!!
と納得し、だったらこういう風に接しよう、こういう言い方をしたら伝わるかも、などとコミュニケーションの方法を変えるようにしました。
その結果、無駄にストレスを感じることも無くなりましたし、営業という仕事上でも役立ちました。今回は男性脳、女性脳の見分け方やコミュニケーションのコツをお伝えしていきます。
- 男性脳か女性脳か見分けるポイント
- 男性脳、女性脳別コミュニケーションの方法
男性脳・女性脳の見分け方
前回の記事で、男性脳女性脳診断がありました。この内容をさりげなく聞くという方法でも判断ができますが、なかなかそんな会話にもっていくのも難しいと思いますので、日常会話や行動で見分ける方法をお伝えします。
まずは男性脳、女性脳の特徴のおさらいです。主にこんな特徴がありました。
男性脳 | 女性脳 |
---|---|
論理的会話が得意 | 感情を載せて会話するのが得意 |
競争・独占 | 共感・共有 |
タテ社会、上下関係を重視 | ヨコ社会、横のつながりを重視 |
シングルタスク | マルチタスク |
論理・データ重視 | 感覚・イメージ重視 |
言葉通り受け取る | 察して欲しい |
自分は自分、他人は関係ない | 他人も自分、自分に関連づける |
今だけを見る | 過去と未来もつなげる |
結果重視 | プロセス重視 |
掘り下げたい | 広げたい |
こんな特徴は、日ごろの態度や言葉に現れます。それぞれどんな言動をとりがちかご紹介します。
男性脳のよくある言動
- 結論から言う、結論を急ぐ
- 聞かれたことだけ、結論だけ答える
- 共感が少ない、無表情でじっと話を聞く
- 感情的になることが少ない
- いじって笑いをとる
- 言い方や言葉を選ばずハッキリ言う
- 悩みを聞くと解決策を提示しようとする
「結論から言うと」「要するに」「つまり」「結局」「理由、根拠は?」「要点は?」「で、どうすればいいの?」
男性脳は論理性が大きな特徴としてあるため、会話の端々にそのような部分が見られます。自分の感情、感覚を伝えるという概念は女性脳よりも少ないです。
聞かれたことにだけ答えるというのは、例えばこんな会話です。(び~社長は男性脳100%です)
先日の京都旅行どうだった?
どう?というのは?
どうって、楽しかった?どんなところが良かったかっていうことよ。
分かるでしょ。
旅行でどんなところを観光したの?
ああ、そういうことですか。だったら初めからそう聞けばいいのに
金閣寺と銀閣寺ですよ。
それで?どう思ったわけ?どう感じたの?
金閣寺と銀閣寺!いいね。び~社長はどっちが好き?どんなところが良かった?
私は銀閣寺の方が好きですよ。庭園が見事なんですよ。
それだけ?私と話すのつまんないの?
とまあ、こうなります。
男性脳としては、つまらない訳ではなく、普通に答えているだけですが、女性脳からすると会話が盛り上がらず、つまらないと思っているの?などと思われてしまったりします。
女性脳のよくある言動
- オチ、結論が無い
- 話が広がる。感情を添える
- 話を合わせる、うなずきながら聞く
- 喜怒哀楽が大きい
- 自虐で笑いをとる
- 言い方を気にする
- 言わなくても分かるよね、普通はこうだよねと言う
「気持ち」 「なんとなく」「モチベーション」「理由は分からない」「普通は、みんなは」「分かってくれない」
女性脳の特徴としては、感情や感覚を重視するところが言動によく現れます。また、自分の意見というより、他人の意見、みんながどうかということを気にしがちです。
ちなみに、先ほどのび~社長との会話、相手が女性脳だった場合はこうなります。(りんは女性脳としています※メスです)
先日の京都旅行どうだった?
すごい楽しかったよ!金閣寺も銀閣寺も行ったんだけどね、派手さはないけど、銀閣寺が好きなんだよね。庭園がいいの!
マスミにも見て欲しいな~今度一緒に行こうよ!
え~!そうなんだ!行きたい行きたい!
と、少し聞くだけでいろいろ話が広がっていきますね。
また、こんな言い方をしている人は女性脳です。
私、こんなに大変なのに〇〇さんは何もしてくれないの
察する能力が高いため、他人も察することができて、言わなくても助けてくれるのが当たり前だと思っている場合があります。
男性脳、女性脳でもその度合いは人によって違いますが、これらの特徴が日常でどれくらい見られるかによってその偏り具合いが判断できると思います。
脳別コミュニケーションの取り方
男性脳、女性脳がなんとなくでも判断できたら、自分と違う性の人には少し意識を変えてコミュニケーションをとるようにするとスムーズになります。その方法をお伝えします。
主に職場や家庭を想定しています。
男性脳へのコミュニケーション
女性脳の人が男性脳と上手に付き合うには次のことを意識してコミュニケーションをとるようにしましょう。
- 結論や話の目的・ゴールを先に伝える。
- 感情的な話し方をせず、事実を並べて客観的に話す。
- ただ愚痴や悩みを聞いて欲しいだけなら、それを冒頭で断っておく。
- やって欲しいこと、求めていることは、言葉にして具体的に示す。
- 自慢話・武勇伝をされたら嫌がらずに聞き、褒める。
- 特別感、優越感を持ってもらう
察することが苦手で、言葉通りに受け取り、言われたことはその通りに行動します。言わなくても分かるでしょ、という考えではなく、きちんと言葉にして伝えるようにします。
伝えたいことがある場合は、自分の感情はいったん置いて起き、落ち着いて結論から先に伝え、その理由は●●だから、という言い方をすると理解してもらいやすいです。
また、言葉には裏表がありませんので、多少失礼なことやデリカシーが無いと捉えられることを言うかもしれませんが、深読みせず、言葉以外のものは受け取らないようにした方が気持ちよく付き合えます。
女性脳と違って感情を表現したり、感謝の気持ちを言葉で伝えることが得意ではありませんが、感謝をしていない、悪いと思っていないわけではないと理解しましょう。
男性脳は女性脳よりも、人より上に立ちたい、優越感を得たいという気持ちが元々強いため自慢話をしがちです。そんな時は、すごいですね!と気持ちよく話を聞いてあげた方が好かれます。
何かお願いをする時も「やるの当たり前でしょ」という態度ではなく、当たり前だと思っていても、少しお願いモードで依頼したり、やったことを褒めてあげると気持ちよくやってくれます。
なぜ私がそんなことまでしないといけないんだ、と考える人もいるかもしれませんが、そんな女性脳のあなたも、男性には「上から目線でアドバイスじゃなくてただ話を聞いて欲しいの、共感して欲しいだけなの」という要望はあるはずです。
それと同じように、ただ自慢話を興味を持って聞いてあげるだけ、お願いモードでやってもらうだけです。お互いに歩み寄り、気持ちの良いコミュニケーションがとれた方が心穏やかに過ごせます。
男性脳と対等に戦おうとせずに、下手に出ながら手の上で転がすくらいの感覚の方がストレスが減りますし、男性脳も分かっていながらそれを望んでいる人も多いです。
ぜひ、このような意識で付き合ってみてください。仕事ではコミュニケーションがスムーズになり、あなたを頼りにする男性が増えるでしょう。家庭ではイライラする夫(男性脳)の態度が変わり、楽しい会話が増えるはずです。
女性脳へのコミュニケーション
男性脳の人が女性脳と上手に付き合うには次のことを意識してコミュニケーションをとるようにしましょう。
- とにかく共感!苦労や努力を労い感謝を伝える。
- 愚痴や悩みは聞いて欲しいだけと心得る。解決策は必要ない。
- 要求、お願いは共感を入れてから話す。
- 結果だけに注目せず、プロセスも見ていることをしっかり伝える。
- 常に「察して欲しいこと」へのアンテナを張っておく。
- 平等に接する
女性脳とうまくコミュニケーションをとるには、とにかく共感と感謝です。
自分のことを分かってくれる、話を聞いてくれる、味方になってくれる人に好感を持ちます。
結論やオチが無い話をしますが「で、何がいいたいの?」などと結論をせかすようなことは言わず、「そうか、大変だったね」などと共感をしながら、「●●っていうこと?」などと話を整理してあげると、自ら前向きになっていきますので、ゆっくり話を聞いてあげるようにしましょう。
また、男性脳のあなたには少し難しいと感じるかもしれませんが、女性脳は気持ちを伝えてもらうことをとても喜ぶので、感謝の言葉や気持ちを伝えることが重要です。
さらに、女性脳は言わなくても察して欲しいと思っていますので、言葉の裏にある感情が無いかなと、気にかけてあげましょう。
女性脳にはみんなと同じがいいという考えもあります。ですから、特別扱いをすることに対してかなり目ざといです。そして特別扱いをされた女性が仲間外れにされる、ということもあります。
そのため、女性がたくさんいる場ではできるだけ平等に扱うようにする方が好まれます。特別に何かをするなら大勢が見えない場所でする方が良いでしょう。
女性脳にお願いをする場合は、怒っていたり、不信感を抱かれている時は止めた方が良いです。まずはその感情を納めることを優先します。謝るのであれば、「気持ちに気付かなくてごめん」と女性脳の気持ちを大切にする姿勢で始めると話し合いがしやすくなります。
そして気持ちが落ち着いた段階で、「いかにそのお願いが正当か」は置いておき、いかにそのお願いを聞いてくれると助かるか、嬉しいか、とあなたの気持ちを伝えましょう。
女性脳は論理ではなく感情で動くので、その方がお願いを聞いてもらいやすいです。
ちなみに、夫婦喧嘩をした時に奥さんが好きなケーキを買って帰り、それとなく喧嘩していることを濁して、いつも通りにしようとするのはほとんど仲直りの効果はありません。
奥さんが望んでいるのは、喧嘩についての原因と対策の話し合いです。あなたの考えや気持ちを聞きたいと思っています。
男性脳が今なんとか乗り切ればいいやと考えるのに対し、女性脳は今後も同じような原因で喧嘩をしたくないと考えています。ですから、歩み寄りをするなら、まずは二人で落ち着いて話ができる時間を作ることです。
細かいことに気を使わなければならず、面倒くさいと思うかもしれませんが、女性脳は男性脳のあなたが気付かない細やかなサポートをしてくれます。
うまくコミュニケーションをとれると仕事では成果を出しやすくなりますし、家庭では夫婦仲が良くなり、女性脳である奥さんはあなたがやりたいことを応援して手助けしてくれるようになるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
男性脳、女性脳でこんなにも考え方や好まれるコミュニケーション方法が違います。
今回お伝えしたことは、一概に男性だからこう、女性だからこう、ということではありません。この点は男性脳寄り、こっちは女性脳寄りだな、と人によってまちまちだと思います。
ただ、自分とは違う考え方の人が約半数もいるということを知っていただき、自分が当たり前、正しいというのではなく、お互いに少し歩み寄る気持ちが大切です。
そして、その歩み寄りにより、気持ち良いコミュニケ―ションが取れるだけでなく、お互いに無い部分を補えて、できることが増えたり、成果を上げやすくなったり、家庭生活が円満になります。
ぜひ身近な人にもこの記事を伝えて、お互いの違いについて話し合ってみてください。きっとこれまでよりも良い関係が築けると思います。
次は男性脳・女性脳の違いをビジネスに生かす方法をお伝えします。
特に営業、マーケティングではものすごく活用できますのでお楽しみに~!
早く!早く活用方法が知りたいです!
続きはこちらです!