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【13】どんな診断士になりたいですか?~独立診断士1年目の仕事事情~

マスミ

どうもどうも。中小企業診断士のマスミです。ようこそ。

このサイトはコンサルタントの国家資格、中小企業診断士である私が、経営に関する知識をゆるキャラと共に分かりやすくお伝えしているブログです。

ここでは自己紹介の一環として、日々の出来事や気付きを日記としてまとめています。企業内診断士であった私が独立するにあたってどんなことを考えて何をしてきたか、独立後は何をしているのかを書いています。

私は、2023年2月末で住宅設備メーカーの営業職を退職し、5月に中小企業診断士として独立しました。

今回の内容は、独立して約1年の間、どんな診断士になりたいと思ってどんなことを意識していたのか、その結果どうなったのかについてお話します。

実際独立してどうなのよ、という話です。気楽に読んでいただければと思います。

マスミ

あくまで私の考え、経験談です。
独立診断士は本当に様々な考え方、働き方なので、イチ事例として気になった方は読んでみてください。

具体的にスケジュール感や仕事内容について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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この記事でわかること
  • 独立にあたって何を考えればよいのか
  • 目指す診断士像について
  • 中小企業診断士はどんな風に仕事を受注しているのか
Contents

独立する時、してから意識していたこと

どんな診断士でありたいか

この記事を読んでいる方は、診断士や受験生が多いと思うのですが、どんな診断士になりたいかというイメージはありますか?

私は診断士になった時からイメージがありました。

中小企業診断士試験に合格した2021年の約1年間、12人の仲間と共に中小企業診断士試験の受験生支援のブログ『一発合格道場』で記事を書いていて、そこで4月頃にこんなことを書いていたんですね。

全文を読みたい方がいたらこちらからどうぞ。
(↑やたらとふざけた前置きが長いです。申し訳ございません<(_ _)>。)

そこから紆余曲折あり、独立するに至ったわけですが、この特に①の診断士像は今でも変わらずに思っています。

その根底には、とにかく会社も社長も従業員さんも、私と関わることで幸せになってもらいたいという思いがあります。

人を幸せにできる人になりたいんです。その方が私が幸せだからです。

だから、いくら売上が伸びて、利益が増えても「幸せ」を感じられずギスギスとした雰囲気の会社になってしまっては意味が無いと思っています。

そんな思いがあるので、事業者さんの支援をする時は次のようなことを考えています。

  • 私と面談するのが楽しみになってもらいたい
  • 私と話していると元気になる、やる気になると思ってもらいたい
  • 出会えてよかった、ラッキーだったと思ってもらいたい

この前提は、しっかり課題解決ができることなので、質の高い仕事ができて、さらに周りにプラスのエネルギーを与えられる人になりたいんですね。

先日、私が所属する中小企業診断士協会の会長が、診断士としての心構えのようなお話をされていて、その中で『プラスの気を放て』という言葉を使っていたのを聞き、まさにそれだ!!と思いました。

ですから私の目指す診断士は、①質の高い仕事ができることと、②プラスのエネルギーを与えられることの両方が必要です。

そのために、日々勉強をして成長し続けること、プラスのエネルギーを与えるには自分が幸せでいることが大切だと思っています。

自分の価値観に従うこと

私は、独立する時に、1カ月くらいかけて自分がどんな診断士になりたいのかや、自分が大切にしていること、価値観などを考えました。

それがとても役に立っていると感じることが多いです。

というのも、独立すると、とにかく選択の連続です。

どんな仕事をするのかや、いつどれくらいの時間をかけるのかなど、自由であると同時に全て自分の判断なので、自分の考え方や方向性をはっきり持っていないと、判断に迷ったり、気持ちよく働けなくなったりしてしまうように思います。

独立する理由はひとそれぞれですが、私は独立して自由に仕事をすることで、これまでよりもっと楽しく過ごし、幸せになりたいと思っていたので、苦しくなってしまっては本末転倒なんですね。

ですので、私は本当に何がしたいのか、どういう人とどんなことをしたいのかなどをじっくり考える時間を作りました。それによって、だいぶ価値観がはっきりしました。

今でも明確になっていないところもありますが、それは今見えている目標を達成した先で決めればいいと思っています。

ということで、じゃあ何をどんな風に考えたのかについては、以下のブログを参照ください。

マスミ

手順も書いていますので、同じように考えてみたい人はぜひやってみてください。

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自分の強み、特徴を言語化する

価値観を明確にすると同時に、自分自身の強みなども整理して考えました。

上記の記事にも書きましたが、自分のSWOT分析をしたり、定期的に受けているコーチングで自分の強みや特徴を言語化していきました。

そうすると、診断士としての経験値は少ないですが、経験値以外の部分でアピールできることがあると分かり、少し自信になりました。

例えば、私はアイディアを出すことや資料作成、言語化することが得意だったり、何事も一生懸命にやる、といった性格の特徴があります。

ですので、そういう部分に価値を感じる事業者さんに選ばれるようになればいいんだと思うようになりました。

その時考えたことはこちらの記事をご覧ください。

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マスミ

他の記事に飛ばしてばかりですみません…過去に書いているんでね。。

自分のキャラクターを生かす

診断士として独立するということは、自分で自分の営業をするということでもあります。

自分自身がどう見られているか、どんなキャラクターかを把握して生かすということは、営業としてはかなり重要です。

自分のいいところや評価されるところを把握した上で、それが伝わるようにすると、信頼してもらいやすく、自分を選んでもらえるようになると思います。

診断士に限らず、営業の仕事をしている人にとっては当たり前のことですね。

例えば、60代で定年後に独立した診断士がやっている方法がうまくいったからといって、20代の女性の診断士が同じアプローチ、コミュニケーションをとってもうまくいかないです。男性と女性でも違いがあると思います。

当たり前だと思うかもしれませんが、意外と人がやっていることをそのままマネしようとする人も多いように思います。

自分のキャラクターと相手の性格を把握した上で、求められるコミュニケーションを意識すると信頼関係が築きやすくなります。

年齢や性別、性格や経歴などをふまえ、相手にとって好ましい存在とはどういった人物なのか、自分が相手の立場だったらと考えてみるといいと思います。

私の経験上ですが、好ましい存在とは、自分と同じ土俵に立たない人だと認識しています。相手と張り合わないことです。

偉そうな人にさらに上から偉そうにして打ち負かそうとしても何の意味もありません。偉そうな人は教えてくださいというスタンスの方が好まれます。

そうやって事業者さんとも、診断士や支援機関の方とも良い関係を築けると、仕事を依頼されやすくなると思います。仕事を増やしていく上ではコミュニケーション力はとても重要な要素ですね。

その結果どうなったか

ここからは、私がどんな考えでどう行動したか、その結果どうなっているかをお伝えしていきます。

営業方針

自分SWOTをした結果、私に最も足りないのは実務経験だとハッキリしました。

マスミ

分析するまでもないですけど…

コンサル業界にいたわけではないので、新入社員みたいなものなんですね。

ですので、独立1年目は経験値を上げることを最優先としました。

仕事の受注方法としては次のようなことが考えられますが、とにかくこの1年は、いろんな仕事をして経験値を上げることに専念したいので、時間や精神的負担の大きい民間企業や他士業等へアプローチはしない方針としました。

そこで、診断士協会や公的機関からの委託、知り合いの診断士からの紹介のみで仕事をしようと決めました。

その分収入は限られますが、経験を積んで実力をつけてから考えればいいと思っていました。

仕事を依頼してもらうために

知り合いの診断士や、支援した事業者さんから仕事を依頼してもらうために、それぞれどんな人に依頼したくなるかを考えました。

例えばこんな風にです。

これは書き出して意識していたということではなく、なんとなくそう思ってやっていたことを今回あらためて書いただけなので、それほどきっちり考えていたわけではないです(笑)

人によって違うと思いますが、私の考えはこうなので、これに合うように次のような行動を心がけていました。

ざっくりまとめると、仕事を依頼してもらうためには、

  • 色々なところで接点を持ち、必要な情報を伝えること
  • 信頼してもらえるようなコミュニケーションをとること
  • 仕事の質にこだわり、努力を惜しまず全力でやること

これらが重要だと思って意識していました。

仕事内容

こんな方針で行動した結果、約1年で次のような仕事をいただきました。

マスミ

おかげさまで、1年間とても忙しく過ごすことができました。
ありがとうございます!

初めての仕事ばかりで、大変でしたが、どれも今できる精一杯の力でやらせていただきました。

その結果、ご支援した事業者さんから他の事業者さんを紹介をしていただいたり、窓口相談から直接お声かけいただいたりして、次の仕事につながるようになっていきました。

事業者さんからの言葉

冒頭、私はこんな診断士になりたいかという話の中で、次のように思ってもらいたいとお伝えしていました。

  • 私と面談するのが楽しみになってもらいたい
  • 私と話していると元気になる、やる気になると思ってもらいたい
  • 出会えてよかった、ラッキーだったと思ってもらいたい

それが、本当に驚くことに、全く同じ言葉を言っていただけたんです。しかも何人にもです!

びっくりしました。

マスミ

言って欲しいと思っていたことをそのまんま言ってもらった!!!

診断士になって良かったとしみじみ思いました。本当に嬉しかったです。

だからやはり、目標を決めて行動すること、こうなりたいというイメージに向かって進むことが大切なんだと実感しました。

なぜこうなったか

まだまだ十分とは言えませんが、診断士として仕事をいただけるようになったこと、事業者さんから嬉しいお言葉をいただけたことは、コーチングによる目標管理とコミュニケーション力のおかげだと思っています。

コーチングとは、傾聴、質問、承認をベースとしたコミュニケーションの方法です。

詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

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コーチングの効果

私にとって、診断士としてコーチングを学んで感じたメリットは大きく3つあります。

このように、自分の目標管理ができることに加え、仕事にもかなり役立っています。

というのも、そもそも以前の私はあまりコミュニケーションが得意な人ではなかったんですね。営業をやるようになり、色々苦戦しながらマシになってきたわけですが、そこからさらに「聴く」というコミュニケーションができるようになったのはコーチングを知ったことが大きいです。

以前は伝えたいことを伝えることに注力していたのですが、コーチングを知り、相手に話してもらうことを意識していた方が相手の満足度も高く、結局伝えたいことも伝えやすくなると分かりました。

具体的な活用

具体的にはコーチングの知識を使って、次のようなことをしています。

まずは自分がコーチングを受けることで、目標管理ができますし、その効果を理解すると同時に、どんな会話をするとどう感じるのかを体験して、自分のコーチングにも生かせます。

事業者さんの支援では、面談の時の態度や聴く姿勢を意識しています。難しいことはしていませんが、笑顔で話を聞くだけでだいぶ場の雰囲気は和み、事業者さんも話しやすくなると思います。

また、コーチング的な会話のアプローチは、創業支援や窓口相談で活用しています。特に創業支援はコーチングをしていることがほとんどですね。

ただし、再生や経営改善のための課題解決となると、コーチングだけでは不十分で、コンサルティング(提案)やティーチング(教える)ことも必要だと思います。

いろいろやってきたことをお伝えしてきましたが、あくまで私のイチ事例です。コーチングが嫌いな人もいますし、役立たないという人もいます。

でもそれは、その人のキャラクターとコーチングがマッチしていないというだけだと思います。何をどう生かすかも「その人による」ということです。

ですから、自分と合っていると思う方は取り入れればいいと思います。

さいごに

独立してまだ1年ですが、事業者さんの支援を通じてこうありたい、あるべきだなと最近感じるようになったことがあります。

人として

関わり方や仕事内容にもよりますが、中小企業の支援は、会社や社長、従業員の人生に深く関わり、与える影響が大きいと感じています。それが大企業相手とは違う点だと思いました。

ですので、社長が会社の将来や自分の人生を安心して相談できる人物であるべきだと思っています。診断士である前に、ひとりの人間としてどうあるべきかが問われているように思います。

課題解決のプロ

診断士の仕事は、会社の課題を解決することです。ですので、課題解決に必要な雰囲気や場づくりにも気を配るのがプロだと思っています。

そのためには、相手が話しやすい場を作り、親しみやすい人柄や裏表のない性格でいることも重要だと思います。

プラスのエネルギー

冒頭にも話していましたが、会社や従業員のみんなを豊に幸せにするためには、まずは自分が幸せでいる必要があると思っています。

そのために、自分の内面を見つめ、価値観に沿って生きることで毎日に幸せを感じ、プラスのエネルギーを与えられる人になりたいです。

人を幸せにすることを起点に

何を重視して仕事をするかですが、私の場合は、効率よくお金を稼ぐことよりも、まずは人を幸せにすることに注力しようと思いました。

まだ独立したばかりで、ものすごく稼いで成功している、とは言えないのですが、私にとっての「成功」とは、自分がたくさんお金を稼ぐことではなく、自分も周りも幸せに豊かになることです。

ですので、まずは周りの人や会社をどうやったら幸せにできるか、望む成果を上げ、気持ちを明るくできるか、それを一番に考えようと思いました。
その結果、自分も豊かになるはずだと思っています。

人を幸せに豊かにできる人が自分だけ貧乏であるはずがないからです。

ということで、とりとめのない話に最後までおつきあいありがとうございました。

診断士の仕事はとてもやりがいがあり、日々成長を感じられて楽しいです。事業者さんとのお付き合いも、診断士同士の付き合いも楽しいです。

2年前には独立してやっていけるかと不安に思いながらも独立に向けて勉強をしていましたが、当時の私に「大丈夫、一生懸命やっていたら、人に喜ばれる仕事ができるようになるよ。」と伝えたいです。

これからもっともっとできることを増やして、たくさんの人を幸せにできる診断士になりたいと思います。

また数年後にこのブログを見て、今の私に向かってこんなことができるようになったよ、と言いたいですね。

マスミ

また何か気付いたことは書いていきます!ではまた!

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この記事を書いた人

マスミのアバター マスミ 中小企業診断士

メーカーにて営業職を10年経験した後、2023年5月に中小企業診断士として独立。
経営戦略やマーケティングに関する記事のほか、営業としての考え方、コミュニケーションのコツなど営業に役立つノウハウも分かりやすくゆる~く書いています。

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