こんにちは。中小企業診断士のマスミです。
今回はWEBマーケティングスクール、「ワナビーアカデミー」で学んだ体験談です。
前回、WEBスクールで学ぶメリットとなぜワナビーアカデミーを選んだのかについてお話しました。
今回はその続き、実際どんなことを学んでどれくらいのことが身に付いたのかをお伝えします。
スクールを選ぶにあたり、いろいろなサイトで口コミや卒業生のレポートなどがあると思いますが、主催スクールが関与しているものが多く
本当のとこ、どうなの?
と本音の記事を探して読み漁っていた私ですが、自分が体験して、その本当のところを忖度なしで書いています。
WEBスクールを検討中の方の参考になればと思います。
まず私の前提知識についてお伝えしますと、中小企業診断士という資格試験の中に「マーケティング」という分野があるため、マーケティング全般の基礎知識はあります。
また、研究会や書籍などでWEBマーケティングについても勉強しているため、SEOやSNSマーケティングについても基本的なことは人に伝えられるレベルです。
WEB広告は、リスティング広告とFacebook広告は一度仕事で関わったことがあり、仕組みは理解しています。ただ、自分で運用をしておらず、結果の分析をやっただけなので、自分で考えて運用ができるというレベルではないです。
ということで、私の目標はWEB広告の運用ができ、改善の方法まで分かるようになることです。
では実際どのようなことを学んだのかお伝えしていきます!
- ワナビーアカデミーで学べること
- 卒業後にどうなっているか
- ワナビーアカデミーの良い点悪い点
講義内容
私が受講したのは「Webマーケティングコース」です。毎週2時間程度の講義が12回で3か月間です。
受講の仕方は、リアルもオンラインも両方ありますが、私は時間の都合でオンラインにしました。オンラインは曜日ごとにクラスが分かれていて、基本的には毎週同じ曜日の同じ時間に受講することになります。
都合が悪い場合は他の曜日のクラスに振替ができますし、講義は録画されていて、他のクラスの回も含めて視聴できます。クラスごとに講師が違うので、他のクラスの講義も参考になります。
詳しいカリキュラムはこちらをご覧ください。
毎週1回、3か月間講義と課題の繰り返しです。
全12回でマーケティングとは?から広告運用までを行うので、どれくらいの内容とスピードなのかというのが一番の疑問でした。
第1回
第1回目はマーケティングの全体像、ペルソナなどの説明の後、課題がでました。
前述の通り、私はマーケティングの基礎知識はあるため、知っていることが多かったですが、ツールの使い方など独自でやっていたものについて、正しい使い方を知ることができるなど、新しい発見もありました。
また、アフィリエイトはやっていなかったのですが、今回の授業で理解したので、すぐにこのブログに設定してみました。
授業は後から動画で視聴できます。
課題は次からの授業で広告出稿に使うブログ記事を書くというものですが、私は元々ブログを書いているのでそれほど苦労せず作成することができました。
ブログなど全く触れたことが無い人にとってはけっこう難しいと感じるのではないかと思います。
第2回
第2回目は、web解析ツールのGoogleアナリティクスの説明です。授業で操作しながらそのツールを使った課題がでる、というような流れになります。
私は普段からGoogleアナリティクスは使っていますが、ここでも新しい使い方を知ったので使える幅が広がりました。やはり独学だと抜けている部分がありますね。
講義の時は画面が2つあるとすごく便利です。zoomで画面共有している他のモニターで自分でも操作ができるからです。
アナリティクスについては、色々な機能があって色々データを見られますが、授業ではかなり基本的な指標のみに絞っていると思います。
第3回
第3回はカスタマージャーニーマップなど、顧客の行動を考えるにあたって必要なマーケティングの知識を勉強しました。実例を使って、顧客の行動心理を作成するといった課題で面白かったです。
一緒のクラスのメンバーは普段WEBマーケティングには関わっていないです、という方も多いのですが、それでもこのような課題をしっかり対応していてすごいな~と思いました。
今回の内容も今後の支援で必要となる最低限のマーケティング知識といった内容だと思いました。
第4回
第4回はSNSの活用、パラメータの使い方についてです。リンクのURLの末尾にパラメーターとなる記号をつけておくことで、どこの媒体から流入したかを判別させることができます。
この時、Twitterを使った課題が出たのですが、新しくアカウントを作ったらうまく表示されず、「シャドウバン」状態になりました。
シャドウバンとは、簡単に言うとおかしなアカウントだとみなされて制限がかかることです。そのため課題の提出ができなかったのですが、おかげで「シャドウバン」とは何か、どうやったらなるのかなどが勉強になりました笑
課題は1週間で提出できなくても大丈夫です。ただ、卒業のためには必要な提出回数は決まっているので提出しないと卒業できません。
提出した課題は1週間くらいで採点のコメントが返ってきます。
第5回、6回
第5回、6回では実際にGoogleリスティング広告の設定を行い、課金して運用を行います。その際、どんな風にキーワードを選べばいいのかなど、考え方の手順も教わります。授業の内容をふまえて自分で出稿して、その結果をレポートにまとめるところまでが課題です。
講義を受けている時は、ふんふんと聞きながら手を動かしていましたが、今思えばとても重要な基礎知識を教わったなと思いました。
というのも、とあるWEB広告会社さんとやりとりする機会があったのですが、広告出稿は普通にできるみたいでしたが、キーワードの設定や仮説の立て方、結果報告などがかなり適当で、これで仕事をしているのか、、と驚いたことがありました。
ですので、広告出稿のためにはただ作業するという手順のほか、なぜそうする必要があるのかという考え方が重要で、その辺りの手順を教わったのはとても良かったです。
第7回
第7回はGoogleタグマネージャーについての回です。
以前からタグマネージャーは便利だと聞いていましたが、イマイチ理解ができず、うやむやにしていた部分でした。
一から説明を聞いて、なんとなく理解はできて、設定方法もなんとなく分かりました。(なんとなくです(笑))
その後、何回か自分のブログで設定したり、広告出稿をやってみたりして調べながら使っているうちに、あ、なんか分かってきたかも、という感覚になりました。
タグマネージャーを使うと何かと設定がラクだということも聞いていましたが、やっとその意味が分かりました。
授業で聞いたことを元に自分で触ってみて、そこで出てきた疑問点を自分で調べて理解する、という流れですね。
やはり授業と課題だけではなかなか十分な理解が難しいです。
第8回、9回
第8回、9回はGoogle広告のうち、ディスプレイ広告の出稿です。リスティング広告と同様、講義で設定方法などを手を動かしながら勉強した後、自分で出稿して運用を行いました。
予算も少ないので、あまり反応はないものの、リスティング広告との反応の違いが分かり、流れも分かるようになりました。
講義ではやりませんでしたが、「リマーケティング」のやり方も動画で勉強できるので、私はこのブログを使ってリマーケティング広告もやってみました。
※リマーケティング広告とは、自社のWEBサイトへに訪問した人に対して広告を表示させるようにする設定の広告のことです。よく追っかけられてる!と感じる広告です。
リスティング広告の出稿の時も同様ですが、広告出稿の仕方は、講義の資料を見ながらその通りに設定しています。なぜこの設定が必要なのかについては、授業ではざっくり説明しています。
細かい点まで全て理解できているわけではないので、そこまで理解するには自分で調べないといけないですね。
第10回、11回
第10回、11回ではFacebook広告(meta広告)についての内容です。こちらは出稿までは行いませんでしたが、設定するところは講義で勉強しました。
しかし・・どうしても私はFacebook広告のアカウントについて理解ができず。。。理解ができないので説明ができないのですが、、笑
ビジネスアカウントと個人アカウントと広告アカウントがあるところや、ビジネスマネージャーや、広告マネージャーが出てきたりと、混乱しています。
ただ、なんか色々触っていると必要な画面にはいけるので、一応使えてはいます。
以前Facebook広告の配信結果をレポートにまとめたことがあったので、レポートページの見方などはだいたい分かりますし、検索すれば解説記事などがあるので、知りたいことは見られます。
まあ、この辺りはもう少し自分で勉強しないといけないですね。
第12回
早くも最終回です。正直な感想は
え、これで終わりなの?!
と思いました(笑)
というのも、確かに分からなかったことが分かるようになった、できるようになったんですが、本当に基礎の基礎が分かったという感覚だったからです。
そんな状態で、最後の卒業課題になりました。
ただ、この卒業課題がまあまあ難しいです。2つの課題をやるのですが、1つは実際の会社さんのリスティング広告とHP改善の提案、もう一つは、サイト分析をベースにどんなコンテンツを増やして閲覧数を増やすかという提案です。
これまでの基礎知識を総動員し、さらに求められている提案には、自分で調べないと分からないものもあると思いました。
ここで学んだのは、『何でも調べながらやる必要がある』ということです。
当たり前のように思うかもしれませんが、重要なのは、教わっていない、やったことがないからできないではなく、調べてなんとかするという姿勢です。(ちょっとスパルタですが、そういうものなのです笑)
特に、webマーケティングの世界では情報のアップデートが激しいので、いつでも調べながらやっていくものなのだと理解しました。
そのために、卒業課題は授業で触れていない部分についてもテーマになっているのだと解釈しました。
そして、2つの課題を提出し、無事に期限内に合格点を取得して、卒業することができました!
補足
講義の期間、補講を受けることができます。補講は、個別に予約をしてマンツーマンで講師陣とオンラインで行います。回数の制限はありません。
私は、授業の内容はほぼ理解できていたのであまり使う発想が無かったのですが、使った方が断然お得です。
補講の内容は授業で扱っている内容についてなので、何でも聞いていいわけではありませんが、少しでも疑問点があれば使った方がいいですよね。それにしばらくしてから気づきました。。(遅い)
ということで、ディスプレイ広告のリマーケティング設定やFacebook広告の設定について自分でやってみてわからなかった点について、補講を受けました。
短時間ですが、マンツーマンで聞けてだいぶ理解が進みました。
クライアントワーク
卒業課題に合格すると、一定期間の間、クライアントワークに参加できます。
クライアントワークでは、3人程度のチーム(+リーダー)でクライアントの依頼に対応します。初回ミーティングからヒアリング、運用、クライアントへの報告など含めて3か月程度の期間です。
どんな案件、クライアントの対応をするかは自分では選べません。
報酬はありませんが実践経験を積める場となります。
私が担当した案件は、インスタグラム広告の運用でした。リーダーを中心に役割分担し、決められた予算内で運用、レポートを作成してクライアントへプレゼンしました。
授業ではインスタ広告は行っていませんが、授業以外にも動画コンテンツが多数用意されているので、それを見たり、自分たちで調べて行います。結果を元にどう改善すべきかも調べて提案します。
この時、途中で人数が減ったり、チャットでのコミュニケーションが難しくて何かと苦労したというのが正直な感想ですが、これまで触れなかったインスタ広告を扱ったり、分析レポートを作成したりと新しい経験ができたので、参加して良かったです。
案件やリーダーによって実施内容や進め方はまちまちだと思います。
ワナビーアカデミーで学んだ感想
私がワナビーアカデミーで学んで、良いと思った点は次の通りです。
良い点|講義内容について
- WEB広告の運用で必要となる最低限の知識がどれくらいなのかが分かった。
- 講義はおおむね基礎という内容だが、まったく触ったことのないツールを使うハードルが下がり、一通り使えるようになった。
- 補講受け放題はフォロー体制としてすごく親切。
- 講義動画は自分のクラス以外も見られ、講義以外のコンテンツも多数あり、学べるツールが充実している。
- 月々料金の支払いはあるが(たいした額ではない)卒業後も受講生用の動画などが見られる。
良い点|スクール全体を通じて
- WEBマーケティングの世界では、「常に調べながら」なのだというスタンスを理解した。
- 受講生どうしのつながりができ、さらにオンラインコミュニティで人脈が広がった。
- 全体チャットに参加していると、講師から定期的に最新情報の提供があるので、自分で常に調べなくても新しい情報を知ることができる。
- コミュニティ内での企画やイベントなどが豊富で、つながりを広げようと思えば広げられる環境がある。
- 代表の森田さんはじめ、スタッフ皆さんの感じがよい。
同じタイミングで受講していたメンバーやクライアントワークを一緒にしたメンバーとは個別にやりとりするなど、つながりができた点はとても良かったです。
また、スクールとは別のオンラインイベントの紹介があり、参加させていただいたのですが、そこで知り合った人とも情報交換するなど、さらに人脈が広がりました。
その他、私は使っていませんが、就職サポートや副業案件の紹介なども多数あります。これまでWEBマーケティングを知らなかった人が段階的にステップアップできる仕組みができていると感じました。
良くなかった点
良くなかった点というほどのことは特にないのですが、当初願っていたレベル感とは少し違ったなという印象です。
冒頭お伝えした通り、私の目標はWEB広告の運用ができ、改善の方法まで分かるようになることです。
広告運用ができるようになることはもちろん、どうやったらより成果を出せるようになるか、というコンサル的なところまでの知識を得たいと思っていました。
ですので、運用の方はなんとかできるようになったので良いとして、改善の方法まで分かるようになることに対する満足度は3割くらいでしょうか。
ただ、学んでみて思ったのですが、12回という回数の中で全くツールを使ったことがないところから教える場合、そこまでは難しいのだと理解しました。
それに、その点は状況に応じて調べて実践し、結果を踏まえて仮設を立ててまた検証するというPDCAが必要なんだと思います。その流れを理解したので、まあいいかなと思いました。
さいごに
どんなスクールでも同じですが、自分がどれくらい注力するか、前向きにコミュニティに入ろうとするかでその良し悪しは変わってきます。
ワナビーアカデミーは学ぶ環境が整っていて、コンテンツも増えて進化しているので、未経験でもやる気がある人にはお勧めです。
会社でWEB担当になったばかりの人が学ぶにもとても良いと思います。独学で、知識にばらつきがある人が体系的に学ぶのにもおすすめです。
逆に、一定の運用経験がある人がさらにレベルアップする、ということには不向きかなというのが私の感想です。
スクール選びの参考になれば幸いです。ではまた!
気になった方はこちらへ ↓